参政党 2023.10.25 定例記者会見 「候補者擁立の方針変更」とは何か | 広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

今月、2023.10.25 定例記者会見 注目ポイントを解説します。

 

本日の会見でも、最重要ポイントは、先月に引き続き衆院選公認候補予定者の動向、とりわけ、取り下げに関する情報です。

 

10月25日会見では「候補者擁立の方針変更のため」公認取り下げとなったものが10名(記者には手元に資料が配られている)出ましたが、肝心の「候補者擁立の方針」が何やら、はっきりしません。

(「候補者擁立の方針変更のため」部分よりタイム指定)

 

衆院選公認候補(第6次)に3名(群馬・神奈川・京都)を追加しましたが、本日、10月25日の段階で公認候補予定者は、比例代表5名、地方選挙89名。合わせて94名です。つまり3名追加したにもかかわらず94名まで(先々月は102名、先月は101名)減ったという報告をしています。

 

質疑応答に入り、この10名のうち、元々地方選が最終目標であったため、衆院選の日程が後ろにずれ込むことによって候補予定者でいられなくなり辞退を余儀なくされた者が5名だと説明しています。懐妊による辞退がおそらく1名、支部が辞退を迫って降ろした者が"1名"

 

10名全員の内訳については例によってぼやかしています。"辞退者"の中には鳴り物入りで売り込んできた東京ファイブの有馬美咲が含まれているにもかかわらず、これについての説明も一切ありませんでした。

 

ここで神谷は、記者から「衆院選の候補者擁立の方針変更により」の意味について質問され「スタッフがどう言う意図で書いたのか(神谷には)わからない」という馬鹿げた発言を行なっています。これは詳細が問われた時に、答えたくない内容である場合に「自分は知らされていないからわからない」という言い訳ができるように準備し、まさにここで予防線を張ったことを表しています

 

党の最高責任者が、自分で打ち出した候補者擁立の方針変更を知らないわけないではありませんか。神谷は9月以降に西日本で行った街頭演説の中で参政党は、今後、西日本を中心に拡大を進めていくと発言、この「候補者擁立の方針変更について」自分で語っているのです

 

しかも、先月も同様の理由で12名降ろしているではないですか。9月には「党の内規の変更」という表現が使われていましたが、実際には内規ではないので、今月の会見では「衆院選の方針変更」と修正したのです。同じことを指しています。先月の会見でもやはり、ボードの川が、この点については触れられて欲しくないと言う意味の人事のことなので詳細は割愛させていただきます」と言う表現で話しを打ち切り、今日と同じように詳細をぼかしているのです。

(タイム指定してあります)

 

神谷が武田に先駆けて、ひと足さきに認知症になったようなので、この「方針変更」が何なのか、私が説明しましょう。

 

こういうことです。

 

9月9日の政治資金パーティーが大失敗し、来たる衆院選挙で必要な、調達できる見込みであった金が想定以上に足りなくなってしまい、候補者の目標を130人と掲げながら、目標達成が困難になりました。そこで議席を確保するために戦う選挙区を絞らざるを得なくなり、すでに立ててしまっている無駄な候補予定者を減らす方針を立てたのです。

 

近畿、九州、東海の3ブロックを中心に、東京・南・北関東に候補者擁立を限定したのです。それは、他のブロックでは参政党への支持が低く、当選を見込めないことが数字ではっきりわかっているためです。そこで、"主戦場"の重点3ブロックから外れたところで公認の引き剥がしや"辞退"のススメが行われたのです。

 

以下ご覧の通り、10月25日時点で、参政党は北海道で1人の重複を認めている他は、全国11ブロック中、東北・北信越・中国・四国の4(北海道を含めると5)ブロックで候補を立てていません。これらのブロックで公認候補予定者だった者には降りてもらった、あるいは強く促し"辞任"させたのです。これが、9月、10月における「衆院選の方針変更」における公認取り下げの正体です。

※10月25日時点で、比例代表5名、地方選挙89名、合わせて94名全てが掲載されていますが、東京ファイブの有馬美咲がいない点にも注目してください。

 

衆議院比例代表選挙の選挙区(ブロック)と各選挙区別定数

https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/senkyo/shu_teisu/pdf/map.pdf

 

しかし、先月公認から外れた12名、今月の10名には、神谷の意図に反し、降りて欲しいと思っている人だけでなく、降ろすつもりがなかった人までもが含まれる結果となり、また、それらの人の中には、たんに公認候補予定から外れるだけでは済まず、そのまま離党にまで至ってしまうという事態を招いているようです。

 

神谷らがしている発表は、降ろしたは良いが追加が全く追いつかない、しかも探しているが見つからないということであり、不足しているのは金だけではないということを如実に伝えているのです。

 

このことに加え、参政党は、大々的に宣伝してきた東京ファイブの一角が崩れていることを公式に発表していませんが、有権者に向かって説明をしなくて良いのでしょうか?参政党は、結党以来、一貫して、重要なことを知るべき人に知らせてきませんでした。今回もそれを貫き通すつもりなのでしょうか?

 

5人揃わないまま、「ファイブ、ファイブ」と有権者に宣伝し続けるのですか?差し替えを行うとしても、まず有馬美咲がなぜ候補から降りたのか、できるだけ早く、応援してくれた人たちに説明するべきなのではありませんか?

 

さらに、蛇足ついでに付け足しますが。

 

今回もまた記者団は党員数を訊き落としています。参政党は、結党以来、運営党員が何人で、一般党員が何人で、無料のサポーターが何人なのか、ただの一度も発表したことがないのです。

 

参政党は会見の度、党の状況について、あらゆる曖昧な説明でお茶を濁しています。記者たちは、選挙に向かって毎月落ち続けている国政政党の党勢が、全く気にならないと言うのでしょうか?よく考えて、良い質問をぶつけていただきたいものです。