先ほど、蔡焜燦先生が昨日お亡くなりになったと校友会から連絡をいただきました。
戦後日本人の覚醒にひときわ大きな役割を果たされ、多くの仲間から敬愛されました。
思い起こせば、司馬遼太郎の『台湾紀行』、小林よしのりの『台湾論』、そして蔡焜燦先生の『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)』の三冊を読み終わった時、すぐにでも台湾に行かなければと旅の支度をしたのでした。
二度目の李登輝学校では、早速「おっ、見た顔だな」と声をかけてくださり、気取ったところがなく、気さくなお人柄で、帰国の際には生徒全員にパイナップルケーキをお土産に持たせてくださいました。
国土が切り取られ、内側から侵略され、祖国が置かれた危機に気がつかない日本人がますます跋扈し、死にゆこうとするこの国とともに、トーサン世代もまた過ぎ去りつつあります。
日本の滅ぶ姿を見ずに亡くなられたのがせめてもの救いです。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。