実は新年早々、非常に気になる発表が「(天皇陛下の)感想」という形で出されている。
普段とは明らかに違う、聴いた瞬間に立ち止まって慎重にその意味を考えなければならないような緊張感を発する一文が、含まれている。
「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。」
率直に言えば、それは、現天皇が保守の行動原理を覆すような歴史観を持っている可能性を慎重に疑わなければならないというほどのものだ。
日本の現代史を学んできている者であれば、このような言葉を選んで感想を述べられるということに、例えば東大の加藤陽子に代表されるような戦後左翼的歴史観をほぼそのまま受け容れているのではないか、との疑いを咄嗟に抱くというのが正直なところではないだろうか。
ぼくのようにはっきりした言い方はしないまでも、やはり、右の活動家も左の識者も(おそらく他にも大勢の人たちが)同じことを感じたようで、次のような表明が相次いでいる。
水島総
【直言極言】陛下の御言葉と安倍談話[桜H27/1/9]
田原総一朗 2015年1月7日
天皇陛下がご感想で「満州事変」について述べられた重い意味
予定されている”安部談話”はもちろん、戦後70年を迎えた今年だけにとどまらず、今後ずっと、日本の国益を損なうような形で尾を引いていくような予感に襲われる。
杞憂であってほしいのだが。