あまり、こんなことばかり書きたくないのですが。
青山繁晴が安倍の年末の靖国参拝について、2014年秋に北京で開かれるAPECでの日中首脳会談への影響を避けるため、越年しないよう参拝した、「新年になると参拝できない。このタイミングしかなかった。」、「APECがあるので、年末に参拝しておかないと、1年以上参拝できません。」とまで言い切っています。
間違ってます。そんなことはありません。支那はそういう考え方をしません。彼らにとって新年は春節であり、これまでも外交問題を、新年(春節)に持ち越さないようにまとめようとした形跡はあります。
cf. 密約はあったか(2)
しかし、西暦は彼らにとって外国の暦であり、これに合わせて、あるいは日本の暦に合わせてものを考えることはしません。支那にとって安倍が年末に行こうが、元旦に参拝しようが春節(2014年は1月31日)前の出来事であり、同じことです。
それに青山繁晴の見方に従うと、2014年は日中で首脳会談があることを理由に、安倍首相は靖国に参拝しないということになりますが、そうなんですか?
安倍は日中首脳会談の予定に合わせて、今年、丸一年間、靖国に参拝しないことを決めたんですか?
安倍もまた、そんな風に考える人ではないです。彼は8月の参拝を見送った時に、年内になんとか参拝を実現したい、政権発足一周年はその良い機会だと考えたのです。青山繁晴が言うように翌年秋の外交日程まで考慮した訳ではありません。
青山繁晴は見識の高い人であると思っていますが、しばしば、こういう飛ばしをやります。しばしばです。彼の話は気をつけて聴く必要があります。取り急ぎ、記します。