有名俳優を題材とした居酒屋が多店化を目指す。タレントショップや芸能人プロデュースの漬物屋等、タレントのキャラクターを前面に押し出したお店はいままでもあったが、この居酒屋では、本人のポスター、映像、音楽等のキャラクターは前面に出さない。代わりに、本人が演じた主要な役名を記した木札をかけたり、道場をイメージした板張りの床や木刀を置く等、本人を想起させる落ち着いた雰囲気の演出にとどめている点が特徴的である。 また、メニューも出演作品にちなんだ名称や本人が好んだ料理をアレンジしたもの等本人を出しすぎない控えめな演出となっている。
 昭和のノスタルジーを彷彿とさせる演出のフードテーマパークがいまやめずらしくなくなってしまったが、この居酒屋も同じコンセプトである。集客の訴求ポイントはキャラクターではなくあくまでの「ノスタルジー」であり、顧客価値はノスタルジーコンセプトの雰囲気の店舗で料理を味わう点にある。
 このようにみると競合は多いわけだが、多店化した際の差別化のポイントは、俳優の往年のファンをどれだけとりこめるかよりも、往年のファンも含めた顧客にどれだけ質の高いノスタルジーを提供できるかにあると考える。または、有名俳優を複数名揃えて、タレントショップ化しない形での店舗毎に対象俳優が異なる、というのも面白い事業戦略となる。


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 モスバーガーがキッズメニューを7月から発売する。ハンバーガー業界としては最後発だが、それを意識してかおまけにこだわりを感じる。
 業界最大手のマクドナルドの場合、おまけの特徴は、(1)キャラクターとのタイアップ、(2)1シリーズに出すのは4種類程度、となる。実際、うちの子供を見ていると、マックのおまけは遊んでいるとすぐに飽きてしまい、同じシリーズの別の種類の商品をほしがる傾向にある。マックの戦略としては、おもちゃで子供たちに遊んで楽しんでもらうというよりも、全種類を集めてもらうというコレクション的要素の強い商品戦略を感じる。企業としても1シリーズで数種類購入してくれたほうが売上は数倍になるわけである。
 一方、今回のモスの場合、「もっと子供が遊んで楽しめるものを」との発想からおまけにこだわっている。第1弾は、屋外で楽しめるビーチボールと屋内で楽しめるパズルの各2種類で、コレクションというよりは子供の遊びの実用性を重視した企画である。食材にこだわって消費者に「安心感」と「堅実性」の企業イメージ与えているモスの戦略の一貫性が垣間見える。もしくは社員がこうした発想を自然にできるモスの企業風土に今回の発想の根っこがあるのだろう。


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 この夏に向け「履いて歩くだけでモデル脚に!?」なれるビーチサンダルが爆発的にヒットしている。これはエクササイズ効果つきビーチサンダルで、既に世界各国で14カ月で150万足の販売実績がある。先日このコーナーで紹介した「ナイトスチーマ」や「お風呂ワンセグ」もそうだが、こうした多くの美容・健康改善道具に共通する点は、「別のことをしながら手軽に美容・健康に取り組める」ことである。乗馬マシンやEMSマシン等も同類である。
 この商品の目の付け所が良いのは、美容とは一見無関係なビーチサンダルという履物に着眼した点である。ビーチサンダルはフォーマルシューズと比較すると価格も手ごろで種類も豊富でファッション性も高いため、毎年買い替える若い女性も多い。その上履いて歩くだけでエクササイズ効果があるとなれば、夏を意識するこうした若い女性のみならず、近所に歩いて買い物に行く30~40代の主婦層や若い男性層等、ターゲット層が広くなる。
 類似の過去のブームとしては、ウォーキングが挙げられる。その時は通勤時にヒールの代わりにウォーキングシューズを履くキャリアウーマンを多く出没した。ビーチサンダルもウォーキングシューズも何ら目新しいものではないので、こうしたものがヒットするのは企業側のマーケティング戦略があるからだが、その根底には「手軽に美しくなりたい」という昔から変わらぬ女性の永遠の願いがあるからこそである。


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