さて、ここからは申し訳ありませんが、これを読んだからと言って、すぐに真似ができるものではなく、さすがに積み重ねの経験が必要となります。
ただ、ここに記載したことを今後続けていくことは、将来の戦略書の記述力=意志決定者を納得させるもの=を書くことができるようになることは保証できます。

我々は何度もそういう経験、つまりお客様を感動させる/納得させる経験をしました。簡単に言うと、相手の経営陣は私どもがプレゼンしようとする戦略書について、最初は心のどこかで甘く見ているわけです。しかし、我々のプレゼンの途中から、雰囲気は一気に変わり始めます。社長は、「これは誰にやらせるのがいいか」、とか「今の体制では不十分だから、この部門から優秀な人材を3人だせるか?」とかそういう話が、こっちを一瞬おきっぱなしにしながら、お客様の間で始まるのです。

ある意味、コンサル冥利に尽きる時間です。
言い方を私どもから表現すると、私どもが前もって意図した絵図が、目の前で起きているという快感です。

それはなぜ生じるのかというとポイントは大きくは2つです。
1.そのビジネスの論理が完璧であり、矛盾や曖昧さはないこと。いくら儲かるとか、そういう量的な部分はいろいろな要素によって変動するのですが、そのビジネスがなぜうまく回転するのかの機械仕掛けは完璧に表現しきっているということです。
ビジネスのロジックは完全なものであるようになっています。そのこともあり、私たちはお客様に最終プレゼンするのが、楽しみでたまりません。もし、これ以上の案があったり、欠点を指摘されたら、それは、驚きと発見の喜びであるのです。つまり私たちは、この戦略はそのお客さまにとって世界で一番最高のモノであると思えるまで、考え抜いて作ったというレベルだからです。

2.これはこのビジネスの論理の完璧制だけでなく、これにさらに覆い被せる別の説得に関するロジックのテクニックがあるのです。

これについては次に説明します。


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事業戦略企画書の厳禁事項は、戦略書や企画書といった最終成果物は、決して絵や図だけで書かないことである。必ず、初めてその企画書を読む人にも1から分かるように全部の説明を論理的に文章で記載することである。図や絵はその説明の文章に書かれている内容を決して越えてはならず、あくまでも視覚的に見やすくするためのもの以上であってはならない。
その理由は以下のことになる。
1.パワーポイントや図だけで書いた資料は、プレゼンで説明して初めて理解できるものである。そのため、たまたまその場に出席できなかった意志決定者の人は、「私はその話は聞いていない」という状況を生じさせてしまう。しかし、文章で読めば分かるように作ってゆけば、「これを読んでおいてください」ということで責任や判断をしてもらう環境ができるのである。これはある意味、その企画を推し進めるクライアントの担当者を支援する武器としての企画書であり、別の言い方をすると判断から逃げようとする一部の意志決定者を逃さないワナである。
2.そしてより重要なことは、この企画書に記載されていることが本当に論理的かどうかは文章に記載しないと、書いた本人も相手も検証できないことにある。図や絵は矢印で繋げば論理的に繋がっているように簡単に書けてしまう、自分もその錯覚に陥る。しかし、文章で記載すれば、論理的な矛盾があると、「なにかすっきりしない」ということが必ず残る。
つまり、この企画書の論理性を作る側も見る側もきっちりと検証するために最終報告として提出する企画書は文章で全部語られている必要がある。

A3一枚で記載しろという文化が一部にある、意志決定者は素早く要点だけを知りたいから、よく使われる、しかし、本当に深く判断するのに一枚の箇条書きと絵や表でよいのかは、その案件がそれに合っているかどうかで判断すべきであり、一枚で書くと言うことを、何の疑いもなく信じるという人を見るときに、「この人には実は本質を考えられない能力しかない」とコンサルタントは判断することもある。すべて、常識や習慣を鵜呑みにしないことである。


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(3)さて、ビジネスにしろ、なんらかの課題にしろ、ブレイクスルーするコアのアイデアが重要である。中途半端なものをてんこ盛りにしてなんとかなるということは絶対にうまくいくことはないので、そういう戦略をつくってはならない(初めての人は陥りやすいところである)。コアというかキーというか、アンカーというか、その解決やブレイクスルーするアイデアは比較的シンプルではあるが、斬新なアイデアである。こういうアイデアを見つける必要があるが、そういうアイデアを発想する秘訣の一つに「決してワードやパワーポイントに整理しないこと」がある。かつ、文章ではなく、キーワード、長くてもセンテンス程度がよい。そして、これもできれば紙への手書き、仲間とブレストする場合はホワイトボードがよい。
そして、そのホワイトボードに書いた手書きのキーワードやラフな絵とか図を誰かに清書させたりしないことである。
そのまま、整理せず次の会議や検討にもってい集まることである。
その理由は簡単にいうと、整理する作業により人間は考えるということをストップしやすいこと。文章にすると、単語やキーワードがもつ多面的な意味を一つに決めつけてしまうこと。つまりそのキーワードがもっていた様々な意味を消し去ってしまうことにより、限定されたものになってしまうためである。

キーボードを使ってワードなどにまとめるのは、コレで完璧だと感じてからである。
この順序は斬新な発想をする上での重要な秘訣である。

自分の能力、人間の能力を過信しないことなのである。

無料相談会でも、来られた方のお持ち帰りはホワイトボードに書かれたキーとなるアイデアのキーワードやビジネスの構造のラフ図であることが多い。

そしてパワーポイントではなくワードに文章として書き始めることが重要である(これは次にお話します)


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