俺たちは、カップ焼きそばを食べたいわけじゃない・・・ | 組織変革成功講座
異物混入の問題で、
販売が中止されていた
まるか食品の「ペヤングカップ焼きそば」。
 

6月8日、販売が再開されました。
 

工場からの出荷が間に合わないほど、
売れているようです。
 
生産量の3倍の注文が入っているとか・・・。
 

ちなみに、まだ関東だけの販売再開で、
私が住んできる東海地方では、
手に入りません。
 

販売再開の報を受け、
すぐにコンビニに飛んで行ったんですが、
残念ながら購入することができませんでした(^^ゞ
 

あんまり売れすぎて、
関東以外の地域での販売再開日が
延期されたようです。
 

東海地方は、本来であれば、
6月29日からだったのが、
7月13日に変更になっていました。
 

で、先日(6月17日)のWBSで
そんなニュースが取り上げられていたんですが、
驚いたのは、ペヤング購入者の動向。
 

ペヤングが販売中止になってから、
ペヤング以外のカップ焼きそばの購入量が
増えたかと言うと、そうではないんです。
(※データの写真参照)



つまり、ペヤングを購入する人の大半は、
ペヤングが食べられないなら、
他のU.F.Oを食べようとか、一平ちゃんを食べよう、
と言うことになっていないということなんです。
 

これってすごいことですよね。
 

カップ焼きそばを食べるときは、
「ペヤング」しか食べないんです。
 

『俺たちは、カップ焼きそばを食べているわけじゃない。
ペヤングを食べているんだ』、ってことですから。



これマーケティングで言うと、
顧客を「支持者」に育成したということなのです。
 

リピーターには2種類あります。
一つは、リピートはするけど、
ときおり浮気をするお客さま。
 

もう一つは、リピートは当然で、
絶対に浮気をしないお客さま。
 

マーケティングの考え方には、
「顧客を育成する」という考え方があります。
 

まずは、顧客との関係は、
「見込み客」からスタートします。
 

見込み客とは、「こちらから、コンタクトは取れるけど、
まだ自社の商品・サービスを購入してくれたことが
一度もない人たち」。
 

で、その見込み客が、
どんな安い商品・サービスでも、
なんでもいいんで、購入してくれたら、
「顧客」になります。
 

「顧客」が継続して購入してくれて「得意客」。
 

が、ここでは、他の選択肢があるなら、
その他の選択肢の商品・サービスも
購入をしてしまうお客様です。
 
 
カップ焼きそばで言えば、
「今日はペヤングにしておこう」
「今日はU.F.Oの気分かな」と言う人たちですね。
 

その他の商品・サービスも購入してしまう「得意客」が、
浮気をせずに、自社の商品・サービスだけを
購入してくれるようになると、「支持者」なわけです。
 

ペヤングの大半の購入者は、この支持者層に
なるわけです。
 

これって、すごいことです。
 

こういう人たちがいると、企業は強いですよね。
 

で、次のステップが、「代弁者」。
良さを勝手に人に伝えてくれる人たち。
 

最終的には、「パートナー」になってもらうのです。
一緒に商品開発まで参画してくれるようなお客様です。
 

どうしたら、次のステップにお客様を
登らせることができるか、
それがマーケティングの
一つの大きな課題と言うことなんですね。
 

ペヤング、早く食べたいなぁ~。