記憶が衰える初めての日。さっき何をしようとするのをすぐに忘れる。審神者は戦場で受けた傷がまだ完全に治っていないとみんながそう思ってあまり気にしないのだ。
記憶が衰えて五日目。審神者は一秒前に話したばかりのことを忘れた。彼女と話している燭台がどこかおかしいと先に気づいた。
記憶が衰えて九日目。は刀剣たちの名前を忘れた。それどころか、歩いているうちに、どうやってここに来たかさえも忘れた。本丸がパニックに陥った。
記憶が衰えて十一日目。審神者に思い出させるように、みんなが毎晩順番に昔の思い出を彼女に話すと歌仙が提議した。
すると、一日にひとりの刀剣戦士が彼女と一緒に昔のことを振り返って覚えさせるように出来るだけ自分の特別な点を見せる。
今日は十八日目だ。
鶴丸は彼女の部屋のドアを開けてそばに掛かったノートに自分の名前を書いた。審神者がこの活動を忘れて直接にドアをノックすることを防ぐため、彼女に見せた提示を歌仙が書いておいた。
「今日は私だ。」
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