「でも三日月のやつは自分のダチを追求するには、偽りの結婚をしたなんて、マジびっくりしたよ。」湖から帰った鶴丸は一期に小さい声で感心しながら言った。
一期がこの話題になんの返事もしないが、ただ笑って空を仰いだだけなのだ。
「どうしたんですか?」
「何でもない......鶴丸殿はこれからのことをどう思いますか?」
「そうだね......ちょっと考える、一期はこんなに速く家に帰りたくないよね?だったらもうちょっと南の方へ歩いてみよう?」
「もうちょっと南の所、行ったことないですね。」
「おもしろいよ、そしてついでに数珠丸のうちにも寄れるね、そういえばそいつと随分長く会わないよね。」
「私も、前に数珠丸殿と会うのはまだ三日月殿のところで修習したときのことでしたね。」
「一期が疲れてないなら今すぐ出発しようか?」
「うん。」
その日の夜は月がとてもさやかだった。小さい影と大きい影は長く伸ばされて青草の地面に落ちてまるでひとつになるようだった。
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