ある日......
「父上様!見て!!」この国の第四王子――レオンハルトはヴィクトールの事務室に走り込んだ。そして足掻いているものを手に掴んでいる。
「ハイネ??」
実はこういうことだ。一時間前、ハイネは相変わらず花園に飛んだ。自分を囲んだかぐわしい花の中で一番高い花を選び、その蕾に座った。小さい体がそこに縮こまって背中の翅が陽光の下でキラキラとしてとてもキレイだ。
そして。
その綺麗さは彼と同じに花園にいるもうひとりの目を引いた。其の人はサボっている......いや、違う、散歩しているレオンハルト王子だ。
「なんだこれ?蝶か?」視力がいいレオンハルト王子は遠くでここのハイネを見つけた。誰かが話しているのを聞いて目が覚めたら、すこし見覚えがある顔だった。そしてもう一度見ると、『あ、ヴィクトールと似てる......』と思わずそう考えた。いやいやいや、こんなことじゃないとハイネがまだぼんやりとした頭を振っている。そしたら素早く半空に飛んでここを離れようとする。しかし残念ながら、後ろの王子は運動馬鹿だがやはり彼の長い足の速度に匹敵できないので、すぐに捕まえられた。
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