今日の3題です。おにぎり

夏になると各出版社から、2025年度の全国大学入試の問題を使った問題集が刊行され始めます。「さてさて、昨年の卒業生くん達はどんな問題と格闘したのかな?」とパラパラめくってみています。

イディオムを問う問題の中には、「大学入試用熟語集」では追いつけないものが増えいていますね。例えばbeat around the bush(遠回しに言う)、keep up with the Joneses(ご近所さんと張り合う)など、遠慮なく出てきます。叫び

受験生諸君。こういう標準的な熟語集からはみだしているやつらは文脈から判断できることが多いから、焦ることはないですよ。でも、もしこのブログを読んでクイズに挑戦してくれているなら、そこで覚えた知識が少しでも役に立つことを祈っております。楽しくやりましょう、楽しくクラッカー

 

Let's have fun with these quizzes! ニコニコ笑い

 

 

 TODAY'S
 

英語を教えていると言うと、「どうしたら英語話せるようになりますか?」「何から始めたら英語ができるようになりますか?」などと質問されることがあります。

 

「私はリスニングが一番大事だと思います。正しく聞き取れて正しく発音できる、ということから始めたらどうでしょう?」

 

こんなアドバイスをしている同僚がいた!爆笑グッド!

 

1)「まさしくその通りキラキラ

You’ve hit the (  ) right (  ) (  ) (  ).  P K L

ヒント:「釘の頭を打った」が直訳です。

 

 

 

 

 

 

 

You’ve hit the (nail) right (on) (the) (head).  P K L

 

hit the nail on the headで「釘の頭を打つ」=「まさにその通り」「的を得ている」「核心をついている」です。hit the nail right on the headという言い方や、hit the right nail on the headと、right(まさに)を入れた言い方もあるようです。

 

では一つ、例文を音読してみて下さい。

 

She hit the nail on the head when she said that the budget needed to be doubled to carry out our project.

 

「彼女のプロジェクトの実行には予算は倍必要だという指摘は、まさに核心を突いていた。」

 

また、nailを「釘を打つ」という動詞で使って同じ事が言えます。

 

You nailed it.

 

「まさにそれです」

 

この動詞のnailの方は、行動やスポーツなどで「成功する」「うまくやる」として使うことができます。

 

現在放送中のNHKラジオビジネス英語で出てきた例文を音読してみて下さい。

 

I nailed it with my presentation!

 

「プレゼンはうまくいった!」

 

NCISネイビー犯罪捜査班 Season 21 Episode 8の中にこの表現が出てきましたよ。Torres捜査官とKnight捜査官が、昨日ボスのAlden Parkerがバスケのシュートを決めたという話をしている場面です。

 

Agent Knight: Did Parer make the shot?バスケダッシュ

 

「パーカーがシュートしたの?」

 

Agent Torres: O, yeah! He nailed it.スター

 

「ああ、完璧に決めたさ」

 

そして、この会話をしているところへ「首を痛めた~」と言いながら当の本人、Alden Parkerが痛々しい様子で入ってくるのです・・・ニヤリ気づき

 

このように覚えた表現がドラマの台詞に出てくるのは本当に嬉しい。この表現が光って聞こえます電球キラキラ私はこれを「光る瞬間」と呼んでおります。もっともっと、光る瞬間が増えますように・・・

 

では、次に行きましょう。

 

Windows 10のサポート終了に伴い、職場のパソコンが新しくなりました。各自、必要なデータをクラウド等々に移行しておきましょう、と言われたのですが、PDF閲覧ソフトのようなものは、もう一度ダウンロードし直しなさいだって。CDーROMからまたダウンロードやり直しとか・・・面倒ですねもやもや

 

いや、それでも何とかなるかもしれない、と隣の席の同僚は2台のパソコンを並べてあれやこれやとしばらく奮闘しておりましたが・・・

 

2)「彼は色々やってみたが結局諦めた

After many attempts, he ( ) ( ) ( ) ( ). 

ヒント:「お手上げ」まさにこれですパーパー気づき

image

 

 

 

 

 

 

 

 

After many attempts, he (threw) (up) (his) (hands). D

 

throw up one's hands=throw one's uands upで「お手上げであるとあきらめる8」です。He gave up.と同じ意味です。

 

この表現は、両手のひらを正面に向けて肘から上をさっと顔の横に上げる動作、まさに「お手上げ」の動作なので覚えやすい表現ですね。降伏の印に両手を上げて、武器を持っていないことを示す動作から来ている、という説明もありましたが、英語にも類似表現があると嬉しくなります。universal grammarならぬ、universal gestureとか、あるんでしょうかね?人間がみんな根底に持っている、みたいなのです。

 

handの入った表現を下でもう少し見てみたいと思います。

 

では、最後の問題です。頑張って下さい。

 

DEI(=diversity多様性, equity公平性, inclusion包括性)。こんな言葉の広がりと共に、それまではあまり耳を傾けてもらえなかった権利の主張が認められ始めています。以前はマイノリティとして注目してもらえなかったLGBTQの人々もそうでしょう。

 

3)「彼らは個人の権利問題について、自分の意見をはっきり主張するようになった

They’ve become very (   ) on issues of personal rights.  

ヒント:ご存じの単語です。ミュージックバンドの中で、「歌唱」が担当の人は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

They’ve become very (vocal) on issues of personal rights.  I

 

「バンドのボーカル」、と日本語にも入っている単語のvocalですが、形容詞で「遠慮なく意見を述べる」「はっきり主張する」という意味もあります。

 

例文を音読してみて下さい。

 

He was vocal in his opposition to the plan.

 

「彼はその計画に反対だとはっきり述べた」

 

She is very vocal about the choice of music at the party.カラオケ

 

「彼女はパーティでどんな音楽を流すかについては意見をはっきり言うね」ルンルン

 

 

throw one's hands up

 

では、hand(s)の入った表現をいくつかクイズ形式で見ていきましょう。どの表現もどこかに必ずhandが入っています。日本語を頼りに英語にしてみて下さい。

 

1) I didn't like to wear my sister's (h  )-(m  )-(d  ) clothes when I was a kid.

 

「子供の頃、お姉ちゃんのお下がりを着るのが嫌でした」Tシャツ

 

ヒント:私にと言う単語と「下へ」と言う単語が入っています。下の代へ手渡しで下げていくイメージです。

 

2) Please show this (h-     ) to your parents when you go home today.

 

「このプリントを家に帰ったらお家の人に見せて下さい」

 

ヒント:「手で渡す」「外へ」が1語になっています。

 

3) Their team won the tournament (h-   ) (d-  ).

 

「そのチームは楽々優勝を勝ち取った」

 

ヒント:「両手」「下に」です。

 

 

4) I know this town like the (b-   ) of (m-  ) (h-    ).

 

「この町のことはよく知ってますよ」

 

ヒント:「私の手の甲のように」が直訳です。

 

5) She (w-   ) her (h-  ) (o- ) the project.

 

「彼女はそのプロジェクトから手を引いた」

 

ヒント:日本語だとこの行為をするのは「足」ですねあし

 

では、答え合わせです。

 

1) I didn't like to wear my sister's (hand)-(me)-(down) clothes when I was a kid.

 

「子供の頃、お姉ちゃんのお下がりを着るのが嫌でした」

 

hand-me-down「お下がり」

 

2) Please show this (handout) to your parents when you go home today.

 

「このプリントを家に帰ったらお家の人に見せて下さい」

 

handout「配布物」「プリント」

 

日本に長くいる英語ネイティブは"Here is your print!"のように和製英語の「プリント」をそのまま英語として使いますが、正しくはhandoutです。

 

3) Their team won the tournament (hands) (down).

 

「そのチームは楽々優勝を勝ち取った」

 

win hands down「楽勝する」

 

なんで手を下げると楽勝?と調べてみますと、競馬から来ているとのこと。騎手が手綱を強く握ることなく、手を下げてリラックスした姿勢で馬を走らせることができる様子から生まれた表現のようです馬

 

4) I know this town like the (back) of (my) (hand).

 

「この町のことはよく知ってますよ」

 

know A like the back of one's hand「Aのことをよく知っている」

 

手の甲?面白いですよね。なぜ手のひらではないのでしょうか?

ChatGPTくんに尋ねてみますと、手の甲は普段からよく目にする馴染みのある物だからということと、手のひらには

in the palm of one's hand「完全に支配している」

こういう別のイディオムがあるから、使い分けているのか?だそうです。

 

「はたらけど はたらけどなお わがくらし 楽にならざり ぢっと手を見る」

石川啄木の詩ですが、「さあ、この動作をしてごらん」と言われたらみなさんはどこを見ますか?

確かに、苦労してガサガサしていたり、しわしわになっているのは手の甲の法なんですけど、「じっと見る」のは手のひらだな~、私なら・・・手

 

5) She (washed) her (hands) (of) the project.

 

「彼女はそのプロジェクトから手を引いた」

 

wash one's hands of ~「~から手を引く」

 

wash offで「洗い流す」なので、offを使いたくなってしまいますが、答えはofです。ofには「~から離れて」「~と縁を切って」という意味もあるのですね。