今日の3題です。
Hello, how are you doing today?
今日も3題、通訳さんになったつもりで、日本語の発言を英語にしてみましょう
何が来ても、自分なりの英語でお願いします
まず第1問です。
ちょっと身勝手な発言を聞いて、そんなこというもんじゃないよ、と相手に注意する言い方です。
1)「よくもそんなことが平気で言えますね」
How dare you say a thing like that! B
このdareという単語はここでは助動詞(canやwillと同じ)で、「大胆にも~する」「あつかましくも~する」です。
ここでは<How dare you +動詞の原形~!>という形で覚えておくと応用が利きますね。「よくも~できるね!」
ちょっと試してみましょう。
「よくもそんなことを私に対して言えますね!」
How dare you say such a thing to me!
「よくもそんなことができますね!」
How dare you do a thing like that!
「よくもまた会いに来れたもんだね」(どの面下げて・・・みたいな)
How dare you come to see me again!
ちょっと攻撃的なムードになってしまっていますが、このHow dare you!だけ独立させて使うこともできます。
友人同士なら「やったな!」とか「言ったわね!?」みたいな時に"How dare you!"とジョークっぽく使うことも可能です。
では、次に行きましょう。
彼はお隣さんです、というのは言えると思うのですが、次の文章に挑戦して下さい。
2)「彼は1軒おいて隣に住んでいる」
butを使った言い方をご紹介します。
He lives next door but one. G
はい。「お隣に住んでいます」ならHe lives next door.ですが、一軒はさんでいるので、but oneがつきます。
以前only(~に過ぎない)という意味のbutをご紹介しましたが、ここでのbutは前置詞で「~を除いて」という意味です。first, last, nextや最上級などの後につきます。exceptだと考えてもよいでしょう。
上の例文なら、「1軒除いてのお隣」ですね。
「この子は末から2番目の弟ですよ」
He is my youngest brother but one. G
ちょっと脇へ逸れますが、「お隣り」と言えばa girl next doorという表現があります。文字通り訳せば「隣に住む女の子」なのですが、「どこにでもいるような女の子」という意味で使われたりします。
Saving Janeの"Girl Next Door"という歌があって、ある人気者の女の子と自分を比べていくティーンの心を歌った切ない歌詞です
She is the prom queen
I am in the marching band
She is a cheer leader
I am sitting in the stands...と比べた最後に
She's Miss America
I'm just the girl next door...
20年くらい前の歌にはなりますが、アメリカのハイスクールではこういう女子がqueenだったんだな、とそれがわかるので興味深いですよ。今でもそうなのかな?アメリカのhigh schoolersに聞いてみたいものですね。
では最後の1問です。
まあ、こう言いたくなってしまう人ってどこにでもいるものです。
3)「あの人には本当に困ったもんだ」
That guy is such a nuisance. C
これはNHKラジオ英会話に出ていた文章です。
nuisanceは「迷惑行為」という意味もありますが、「迷惑な人」にもなります。
social nuisanceと言えば、「社会の迷惑」ですね。
この課の会話は、会社の同僚のことだったか近所に住む人の話題だったかは覚えていませんが、「ちびノート」にこの会話の続きのようなメモがありました。
「とにかく細かいことにケチをつけて、それを楽しんでいるんだ」
He certainly enjoys splitting hairs, doesn’t he?
split hairsは「髪の毛(一本)を縦に裂く」のですから、「細かいことについて文句を言う」「些細なことにこだわる」というような場面で使われます。
なるほど。そりゃあnuisanceだわ・・・
はて?
本日最初のところで、「何が来ても英語にして下さい」などと言いましたが、これに憧れます。本当に、これができたらいいな、と思います。何が来ても、です。しかも、できれば即時にやりたいです
I wish I could translate any Japanese phrase into English on the spot!
はい、できないので仮定法過去(現在の裏返し)を使って表現してみました。
それに相当する英語が見つからなくてできない場合ももちろんあります。例えば「お疲れ様です」。
ネットなどで調べると"Thank you for your hard work."とか"You did a good job."とか"Have a good evening!"などもありますが、どうでしょうか。少し違う気がする・・・。まだ、答えが出ていない表現の一つです。
それで最近気になっている表現が、「はて?」です。
4月に始まったNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、法律家を目指す主人公「寅子」(物語中ではもう裁判官ですが)の口癖です。4月当初から「今年の流行語大賞か?」と書いてある記事なども見ましたが、これ、いいのです。この寅子の「はて?」はとても良いのです
「分をわきまえなさい。女のくせに」と男性に暴言を吐かれた場面。普通は黙り込むか、言い返すかになると思います。でも彼女は「はて?」と言って首をかしげる。なんか、この一言でケンカにはならないのです
さて。はてさて。では、英語にするにはどうしたらよいのでしょう
辞書で引いてみると「はて」"Let me see.","Let's see."がありました。
ネットでいくつか調べますと"Well.", "Well, well..."
ChatGPTさん、あなたはどう思う?"Huh?"とか"What?"と言ってきたので、もう少し丁寧にならない?と聞くと"I beg your pardon?"でした。
私なりに、ちょっと訳してみます。
Man: "Back off! You are just a woman!"
Tomoko: "Wait..."
これでどうでしょう?寅子の言う、この「はて」は「いや、ちょっと待てよ」のような意味だと思うのです。そのまま流れては行かせないぞ、その流れを止めるぞ。
(この"Wait"は、両方の手のひらを下に向けてゆっくり下げながら言う、もあり。)
ちなみに、日本語のわかる(相当ハイレベルで)アメリカ人にこの訳語を見てもらったら、「そうですね。会話なら、"Hang on."がいいんじゃないでしょうか?」とのことでした。勉強になります・・・
もちろん、私の訳が最高の訳とは思わないです。今現在の答えです。これからも考えて行きます。「お疲れ様」も「はて?」も。答えを探して行きたいです