今日の3題です。
今日も3つの日本語の文章を英語に訳して行きます。
問題は穴埋め形式になっていますが、それ以外の言い方を思いつかれた方は、是非その文章も音読してみて下さい。同じ事をいくつかの違った表現で言うことができたら、また一歩ネイティブに近づきますね![]()
Here we go! Let's have fun! ![]()
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現在放送中の朝ドラ「あんぱん」の中で、このお話のモデルとなったやなせたかしさんが従軍していた時代を描いた場面があります。厳しい軍隊での生活では、暴力を含んだいじめも体験されたとのこと。
ある日、先輩隊員から「俺の軍帽を盗んだな!」と、やってもいない事に対し非難されて殴られるというシーンがありました。濡れ衣です。
1)「彼は、何の落ち度もないのに先輩に殴られた」
He was beaten by his senior ( ) ( ) ( ) of his own. L V
ヒント:「何もない過失を通じて」が直訳。3つめの単語はテニスでサーブが入らなかった時に審判が叫ぶあの言葉です![]()
He was beaten by his senior (through) (no) (fault) of his own. L V
答えはthrough no fault of one's ownです。「~が悪いわけではないのに」「~のせいではないのに」として、セットフレーズで覚えて下さい。
NHKラジオ実践ビジネス英語のテキストにあったこの表現が入った例文です。音読してみて下さい。
「ダナは何の落ち度もなかったのに、ガラス製品の広告契約を失った」
Dana lost the glassware ad contract through no fault of her own. L
「パンデミックの間、自らの落ち度はないのに、多くの店舗が閉店した」
Many stores closed through no fault of their own during the pandemic. V
「あんぱん」の軍隊でのシーンは、これまでの朝ドラになく暴力的だとの声も多数あったようですが、やなせさんが実際に体験されたことなのでしょう。
ずっと昔、二度出征した祖父から、軍隊時代の話を聞いたことを思い出しました。「現地で飲み水がなくて、靴跡にたまった雨水を飲んでいた」とか、「上官がいつも威張っていて、何かにつけて人を殴っていた」と、まさにこの朝ドラのシーンのようなお話でした。他にも色々聞いていたはず。メモでもしておけばよかったかな・・・。
では次の問題です。
「開運!なんでも鑑定団」という人気番組では、視聴者が自分の家にある骨董品などを持ち込んで、様々な鑑定ジャンルの鑑定士にその価値を見極めてもらいます。
そこで聞かれそうな台詞を英語にして見て下さい。
2)「このティーカップは200年もので、大体20年の違いくらいだ」![]()
This tea cup is two hundred years old, ( ) ( ) ( ) twenty years. K
ヒント:「与えるか、あるいは取るか」が直訳です。
This tea cup is two hundred years old, (give) (or) (take) twenty years. K
give or take「大体」「おおよそ」という意味です。
この例文ではま「まあ180年とか220年前とかかもしれないけど、200年位前に作られてますね」と言っています。
「与えるか取るか(増えるか減るか)の多少の誤差はあるが」が語源です。そしてこの例文のようにgive or take + 数字、の形で「大体~くらいの違い」を表します。
まずある数字を提示して、後で「~くらいの違いはあるかもしれない」と付け足します。
「このプロジェクトは、2週間くらい掛かります。数日の差はありますが」![]()
This project will take two weeks, give or take a few days.
「そのコースは数百円ずれるとしても1万円くらいかかる」![]()
The course costs about 10,000 yen, give or take a few hundred.
また、必ずしも数字をつけなくても、最後にgive or takeを付け足すだけでも大丈夫です。概数を言っている、が伝わります。
「会員が100人くらいいます。およそですが」
We have about 100 members, give or take.
では、最後の問題に行きましょう。
昨日、北海道支社への出張から最終便で帰ってきた同僚。現地でトラブルが起きて、ギリギリまで仕事をしていたとか。
3)「やっと最終搭乗案内に間に合った」![]()
We ( ) made the last boarding call. J L
ヒント:辞書には「かろうじて」とある語です。
We (barely) made the last boarding call. J L
「かろうじて(できる)」はbarelyです。「ギリギリの+」「ギリギリセーフ」をイメージしておくとよいでしょう。
I arrived barely in time for class.![]()
「私はかろうじて授業に間に合った」
in timeなら、始業時間前には席についていますが、barely in timeとなると、ベルを聞きながら先生を追い越して教室に滑り込んでいく感じですね![]()
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さて、このbarelyと紛らわしい語にhardlyがあります。barelyが「ギリギリの+(プラス)」なら、hardlyは「ギリギリの-(マイナス)」です。
We have barely enough bread for breakfast.![]()
「朝食用のパンはなんとかある」→「なんとか食べられる」
We have hardly enough bread for breakfast.
「朝食用のパンはほとんどない」→「食べる分がない」![]()
I could barely hear her voice.
「彼女の声はなんとか聞こえた」
I could hardly hear her voice.
「彼女の声はほとんど聞こえなかった」
さて、TIMEの記事の一節にbarelyが入ったところがありました。読んでみて下さい。
“I don’t like to call it an ‘autopsy’ because our party’s not dead – we’re still alive and kicking,” explains Ken Martin, the new party chair. “Maybe barely, but we are.”
– TIME. (2025, June 9). “Down and Out” by Charlotte Alter
アメリカの政党に関する記事です。民主党の議長であるKen Martinがこう語っています。「(民主党の敗因について)民主党はまだ死んではいないのだから『検死』と呼ぶのはふさわしくない。民主党はまだ元気はつらつ生きている。」
そしてその後、「かろうじて、かもしれないけど、それでも我々は生きている」こう言っています。
give or take
give or takeのように"A or B"という形のセットフレーズをいくつかクイズ形式でご紹介します。日本語の意味になるように、カッコに単語を補って下さい。
1) When I moved abroad alone, it was (s- ) or (s- ). I had to adapt quickly.
「1人で海外に移住した時には、自分でやるしかない状況だった。すぐに順応しなくてはならなかった」
沈むか泳ぐか、です。![]()
2)This is our final offer. (T- ) it or (l- ) it.
「これが最終の値段です。嫌なら結構です」
取るか残していくか、です。
3) Each question is worth 2 points -- (a- ) or (n- ).![]()
「各問題は2点で、部分点はありません」
これはカタカナ語にもなっているのでは?100か0か、を意味します。
4) Come on, Jack! It's (n- ) or (n- ).![]()
「ほら、ジャック!今を逃したらもうチャンスはないよ」
今か決してないか、です。
5) This presentation may (m- ) or (b- ) our business.![]()
「このプレゼンで私たちのビジネスの命運が決まるかもしれない」
作るか壊すか、と言って下さい。
では、答え合わせです。
1) sink or swim - 成功するか失敗するか、自力でやるしかない
When I moved abroad alone, it was sink or swim. I had to adapt quickly.
「1人で海外に移住した時には、自分でやるしかない状況だった。すぐに順応しなくてはならなかった」
2) take it or leave it - 嫌なら結構です
This is our final offer. Take it or leave it.
「これが最終の値段です。嫌なら結構です」
日本で店員さんがこれを言うのはちょっと想像しがたいのですが、ビジネス取引の場ではありますよね。
3) all or nothing - 全てか無か、妥協しない
Each question is worth 2 points -- all or nothing.
「各問題は2点で、部分点はありません」
テストの採点の時にカタカナ語で「オールオアナッシング」と、先生方が使っています。
そう言えば先日、この「オールオアナッシング」の問題でちょっとスペルを写し間違えた生徒が、「1点だけください!」と交渉してきました。
残念ながら点数はあげませんでしたが、That's the spirit!(その意気ですよ!)ケアレスミスが悔しいのは本物です。がんばってテスト準備してきた証拠ですよね![]()
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4) now or never - 今やるか一生やらないか、絶好のチャンス
Come on, Jack! It's now or never.
「ほら、ジャック!今を逃したらもうチャンスはないよ」
バンジージャンプ飛ぶ前、とか。
こういう顔している人に言ってあげたい台詞です。
5) make or break - 成功か失敗かを左右する重大な状況
This presentation may make or break our business.
「このプレゼンで私たちのビジネスの命運が決まるかもしれない」
頑張れ、ビジネスピープル!![]()
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