命令口調で批判的にものを言ってくる人に対して、怒りを露わにする人は、
「批判ばらりしないで、もっと、私のことをわかってよ」と、思っている。
どうして、相手に委ねてしまうのか?
そんなことを前回書きました。
相手に自分のことを理解してほしいという要望が強ければ強いひと程、・・・
自分のことよくわかっていません。
自分のことがわからないから、人にわかってもらいたくなるのです。
でも、不思議ですよね。
本当は自分のことは自分が一番知っているはず。
なのにどうしてこうなってしまうのでしょうね。
それは、
私たちは自分を自分の都合よく解釈したいのです。
うまくいかないことがあると、自分は間違っていないと思いたいです。
悪いのは自分ではなく、環境や相手のせいにしていきます。
あるいは、「出来ない」「無理」を連呼して、自分を卑下することより、
難題から逃げようとします。
また、いちいち感情を感じていては辛いので、感情そのものを
麻痺させてしまうこともあります。
こうやって、自分を守ろうとするのです。
しかし、・・・・・。
自分で自分を守っているはずが・・・・・。
自分を見失うという大きな損失を生んでいるのです。
自分がわからなくなり、相手にわかってもらおうとする。
でも、人にわかってもらうことはとても難しい!
そして、わかってもらえない人を恨むのです。
実に愚かです。
この愚かなことを私もやっていました。
愚かと気付くまで、それが私の捉え方の癖(人にわかってもらえない
ことで恨む)になっていたのです。
距離が近くなればなるほど、その(わかってもらおうとする)要求が
強くなるので、大切な人を失ってきました。
よって、自分のことは自分でわかってあげる。
それも、正しく自分を知っていく必要があるのです。
即ち、人のせいにしたり、自己卑下したり、無関心にならない。
日々、自分にきちんと目を向けていくことなのです。