「何事も向上心を持って取り組むことが大切」
思えば小学校くらいから、ずっと言われてきた言葉です。
さて、向上心の本質をどれくらいの人が認識しているのでしょうか?
なぜ、そんなことを言うのか?
それは、
私自身が、向上心を間違って解釈していたからです。
また、様々な研修やセミナーを通じて、やはり、多くの人が
向上心を間違って理解しているからです。
では、向上心の本質とは?
では、私の勘違い、及び、多くの人が間違っている解釈から。
「今のままの自分ではダメだから、こうならなければならない」
と理想の自分を想定すること。
「えっ、これのどこが間違っているの?」
多くの人は、そう思うと思います。
現に、研修やセミナーを受けていただいた人の多くは、そういう反応です。
間違っている理由は、
まず、今の自分を否定しています。
次に、なぜ、理想の自分にならないといけないと思っているか?
ここを紐解く必要があるのです。
私、及び多くの人が間違っているのが、理想の自分とは
他者評価が基準になっているということです。
即ち、そこに自分の評定は存在していません。
すべての基準が人の基準であり、人に評価される自分に
ならないといけないと思っているのです。
この目標は実に苦しい!
どんなに努力したところで、すべての人に評価されることはないからです。
すべての人に評価されないことにより、更に自己否定に陥っていきます。
多くの人が、自分が変えることを苦しいと感じるのはこのせいです。
自己否定からスタートしているわけですから、自分じゃない
自分になろうとしているのが、苦しさの根源です。
このように不快から抜け出そうとして、更に不快を呼びこむ
ことは向上心とは言えません。
本来、向上心とは喜びが伴うものです。
そこに成長という喜びが。
そのことにつきましては、次回(3/17)にて。