「男らしく強く生きなければ誰からも愛されない」
幼少体験から培った観念は、若い頃には役に立ちました。
若い頃の特権は、自分を前面に出すことが許されたからです。
自分のことを一番に考え、人のことは二の次でも、
「まあ、若いから仕方ないよな」
と、周りの年長者から許されてきたのです。
しかし、20歳代も後半になってきますと、ある程度の責任が
出てきます。後輩もできるので、自分だけのことを考えるわけ
にはいかないのです。
しかし、ついつい自分を中心に考えてしまうのが人間。
そうさせてしまうのが、観念や思い込みなのです。
私の場合は、「男らしく生きなければ誰にも愛されない」という
観念に縛られていました。
周りから愛されたいという意識は、自分に視線が向いているということです。
それは、人の対しての意識が向いていないということになります。
仕事とは、顧客の課題を解決する、あるいは、顧客のありたい姿
を達成するためのお手伝いをすることです。
また、組織とは、自分の価値観・考え方と仲間の価値観・考え方
をいかに融合させ、力を併せて顧客満足度を追求することです。
即ち、相手の立場になって物事を考えていく、他者目線が必要なのです。
私は、残念ながら、この大切な他者目線を身につけれないまま、
30歳代を迎えたのです。
20歳代のように、社会も世間も、自分目線の人間を受け入れては
くれません。
そういうことが原因で苦難の30歳代を送ることになるのです。
具体的に言うと、・・・・・。
長くなりそうですので、この続きは次回(2/23)にて。