目に見えるものや自覚している意識(顕在意識)だけで
物事を考え、目に見えないものや自覚していない意識
(潜在意識)に目を向けない。
それが人間だと思います。
しかし、表面的な考えや想い、起こる現象等に影響を与えて
いるのは潜在意識。
もっともっと、目に見えないことや自覚できていない意識に
目を向けていくことが大切なのです。
ということで、例を挙げてみたいと思います。
新規のお客様のアプローチで考えてみます。
取引前は、そのお客様の喜びそうなことや困っていることが
何かを知ろうと想い、ひたすらお役に立つことを考えていきます。
そのうち、その努力が認められ、お客さまからある一定の
評価をいただけたとします。
すると、・・・・・・。
仕事を取ろうという想いが強くなり、それまで、純粋にその
お客様のお役に立とうという意識から、どうやったら取引が
出来るかということばかり考えるようになってしまいます。
その意識の変化を、お客さまは、何となく感じてしまうのです。
仕事ですから、何とか取引をすることを考えていくのは当たり前
なのですが、そういう表面的なことで判断するのではありません。
ここでは、潜在意識である心の動きをしっかりと見ていく必要が
あるのです。
純粋にお役にたちたいと思っているときは、お客様目線に
立っています。そして、お客様目線になっているときは、
心は快なのです。
要は、喜びに満たされています。
これが、・・・・・。
何とか取引をするためになっていくと、お客様目線ではなく
自分目線に変わってきます。
そして、心を覗いてみると・・・・。
取引をしてくれるかしてくれないかで、このお客様の優劣
(または、好き嫌い)を決めようとしてしまうのです。
それが態度や姿勢、言葉に表現されてきます。
それを感じてしまうお客様は、検討しておきますという
ことで距離をおこうとするのです。
前述しましたが、取引することを考えるのは当たり前です。
しかし、潜在意識の心の置き所はとても大切であり、
無視できないことです。
本当にお客様のことを考え、そのお客様のありたい姿や、
困っていることを解決していくことを考える。
ただし、それでも選択してもらえるかどうかは相手が決めること。
その結果までもコントロールしようとしてしまうと、お客様
目線から知らず知らずのうちに自分目線となり、お客様の
ことが見えなくなってしまうのです。
これは、人間関係でも同じですよね。
私自身、未だに失敗をしてしまうことがあるので、肝に銘じたいと思います。