『自己受容』を紐解く | 転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

禅(ご縁・縁起)×キャリア(自分らしい生き方の探求)×心理学(自分を知り他者を知る)⇒自分の起点に沿った豊かな未来を自らが創造。過去の観念や想念から出来上がった人生脚本を描き直し、自らの手で未来を創造し、ありたい姿を手に入れることができる新時代のメソッド。

「私は私のことが大好きなんです。」




時々、自分のことをこう評する人をお見かけします。




実のところ、私は私のことが大嫌いでした。

【40歳まで(現在、50歳)は、大嫌いだったのです】




よって、自分のことを ”大好き” と言える人は、素晴らしいと思うのです。




ただ、本音を言うと、・・・・・・。




自分のことが ”大好き” という表現に、違和感を感じることが

たびたびあります。




というのは、本当に自分のことを好きな人は、口に出して自分の

ことを ”大好き” というのだろうか?




と、思うからです。




例えば、大リーグでプレーするイチロー選手。




イチロー選手は、野球を心から好きだと思います。




子供の頃から、殆どの時間を野球に費やしてきたと思うのです。




しかし、イチロー選手の口から、「野球が大好き」という言葉は

出てきません。




むしろ、苦難や課題ばかりが口から出てくるのです。




苦難や課題ばかりで、しんどい思いをしながら、なぜ、野球をやるのか?




それは、・・・・・・。




やっぱり、”好き” だから。




となるのです。




何が言いたいかと申しますと、普段、イチロー選手は野球が ”好き” 

と思って野球はしていないと思います。


毎日、苦難や課題を克服することに夢中で、好きとか嫌いなんて

意識していないと思うのです。




他にも、人生の成功者と言われている人の話しを聞いても、

自身のことを評することは聞きません。




やはり、苦難や課題やこうありたい、ということばかりが出てきます。




イチロー選手をはじめ、世の中の成功者に共通することは、『今に夢中』。

自分のことが好きとか、今やってることが好きなんてことは眼中にないのです。




よって、冒頭の「私は私のことが大好き」とわざわざ口に出して言うのは、

(意地悪な見方かもしれませんが)本当は自分のことが好きでないので、

好きになろうとしているか、自分の好きなところだけに目を向けて

(嫌いなところには目を背けて)好きと言っているように、聞こえてしまうのです。




では、どうして『今に夢中』になれるのでしょう?




それは、自分の『存在価値』を自分で見出しているからです。




ということは、自分の『存在価値』を自分で見いだせていないと、

『今に夢中』になれないことになります。




『今に夢中』になれない人のひとつの特徴は、自分の評価ばかり

に目が行きます。




『自分がどう思われるか』ということに感心が向き、人の目を

意識する生き方になっています。




よって、今、行うことに意識が向くのではなく、人がどう思うかばかり

が気になり、今に夢中になれないのです。




どうも、『自己受容』には、自分の『存在価値』が関連しているようです。




ということで、『存在価値』について書きたいのですが、長くなって

しまいました。




この続きは次回に。