結婚当日 -Reception Party-
披露宴の様子をお伝えしたいと思います。テーブルセッティングは上のようになりました。
テーブルのお花は、ブーケに合わせてもらい同じく紫がテーマ。本当に偶然なのですが、壁の色が紫であったことには、ちょっと運命を感じました。
結婚式の一週間前、数時間かけて義理のお母さんと一緒にネームカードをくくりつけた同じく紫の扇子はとても好評でした。この日は30度前後でクーラーなしでしたので、大活躍。
リボンの色はあえて黒。ここで、紫のリボンをつけてしまうとチープで幼稚な感じが出てしまうので、わざと黒をチョイスしました。100円ショップ並みの扇子がややエレガントにまとまったと思います。
扇子は前日、新郎と新郎の母、私とで思いを込めてひとつずつ、丁寧にテーブルにセッティングしました。日本のエッセンスが少しでも取り入れられたことにちょっぴり嬉しさを感じました。
セレモニーが終わり、写真撮影、そしてカクテルタイム。新郎が挨拶をし、シャンペンを片手にみんなで乾杯しました。
披露宴はほぼディナータイムからの開始でしたので、ホテルに戻って休む人もいれば、ガーデンとパーティールームをつなぐガーデンルームでソーシャライジングする人などそれぞれ。
私はガーデンルームのソファーに座り、大好きな家族や友達に囲まれ、まったりした時間を過ごしました。
披露宴の準備が整うと、まずゲストが着席。
ドアがいったん閉まり、今度は私たちの来場。少し照れながら着席。ポカポカした暖かい空気に包まれていたせいか、まったく緊張というものを感じませんでした。なので、心から結婚式を楽しめたような気がします。
トーストマスターである新郎の父が、ヨーロッパならではのナイフをグラスに叩きつけて合図をし、最初のプログラムを紹介。
まずは、父のスピーチから始まりました。けっこうギリギリに作成していたので、大丈夫なのかな?と心配でしたが、父なりのユーモアが含まれていて、笑いも起こり、とてもいい内容でした。
私が16歳のときにアメリカへ一人で渡ったときの話が出てきたときは、さすがに涙がぼろぼろでてきてしまいました。
そして、こちらがファーストディッシュ。
デンマークらしい前菜が良いとリクエストしたので、がっつりお肉の入った料理に、母が一言。「へえー前菜からお肉?」
デンマークはレストランの質の差が激しいので、一番心配だったのが料理でしたが、なかなかのできばえでひと安心。みなさん完食していました。
そして、トーストマスターに変わって、今度は新郎の母がリードするデンマーク伝統の替え歌の合唱タイム。新郎新婦の内容が詩になっている歌をゲストで構成されたコーラスグループにリードされて歌います。
普段のデンマークのパーティーではこれをそれぞれのゲストが持ってきた替え歌で果てしなく合唱するのですが、今回は2曲くらいで、、、と頼んでいましたが、やっぱりデンマーク組の勢いに押され、4、5曲は歌ったような気がします。でも珍しい伝統に、海外からのゲストは楽しめたんではないでしょうか。
そんなこんなしているうちに、メインディッシュ。
よく映画かなんかで見るように、鉄の丸いカバーがかけられたお皿が運ばれてきました。そして、スタッフさんがいっきにカバーをじゃじゃんっと外し、オオーの声。
ミニチュアチキンのグリル。普通のチキンよりも味が凝縮されていて美味しいそうです。こちらもホテル専用のガーデンでハーベストされた野菜にクランチーな何かがのっていて、とても美味しかったです。コースメニューには珍しく、おかわりタイムもあり、とても満足のいくお料理でした。
そして、私の恥ずかしい写真がたくさんでてくる新郎のスピーチ、歌、新郎の祖父のスピーチなどが交互に行われ、新郎のお父さんサイドの家族の伝統行事、ハートのシールをパーティーの主役の顔に貼っていくというコーナーがありました。
歌を歌いながら、列になり一人一人にシールをぽちっと貼ってもらい、中にはほおにキスをしていくゲストや声をかけてくれるゲストもおり、一人ずつと交流でき、色んな人からの愛情を感じました。
もう一つ忘れていけないのは、ゲストがスプーンやナイフでお皿を叩くと新郎新婦のキス、足をバタバタさせるとテーブルの下でキスをしなければいけないというお決まりがあり、この日は何十回とキスをしたことか、、、。
そして、パーティーは終盤にかかり、友人たちのビデオレター、私が時間をかけて作った2人のヒストリーが描かれたムービーが上映されました。
友人たちのビデオレターはユーモアたっぷりで、世界中から集めたということもあって、なぜか来れなかった人たちも一体になったような、とても温かい気持ちになりました。
自分で編集しておきながら、やはり最後の占めで出てきたおばあちゃんの場面では、我慢できず涙がたくさんでてきてしまいました。映画アルマゲドンの家族とのビデオコールのような感覚といったらいいのでしょうか。
そして、ムービーの方も大好評で、2人の馴れ初め、幼少時代の写真、アメリカでポピュラーなカトゥーンの結婚式エピソード、最近の離ればなれの生活の様子などで構成された、笑い、感動、悲しみすべてを含んだ内容になっていましたので、涙をぬぐう姿がちらほら見えました。
ムービーで会場が感動に包まれたクライマックスに兄と義理の姉のデゥエット。このブログを最初から読んでいる方はお分かりだと思いますが、
私の大好きな「Endless Love」マライアのほうではなくて、ライノー・リッチーとダイアナ・ロスの淡い方で。
2人の声の質が似ているというのもあるのですが、やってくれました。息がピッタリのデゥエットに、そして素人にしてはうますぎるだろうという出来上がった歌声に、驚きとともに会場全体がじ~~~~ん。ごめんなさい、素人ではないんですね~。
外も暗くなり、キャンドルが灯され、淡い光が照らされた部屋の中で2人の歌声が響き渡り、それを見守るゲストに、まるで映画のワンシーンのようでした。
そして、あまりのすばらしさにスタンディングオベーション。
随分と前から、自分の結婚式では絶対に2人に歌ってもらうんだと思い続け、見事にその願いが叶いました。本当に素敵なパフォーマンスをありがとう。
最後にはすばらしい歌を披露してくれた2人に新郎から乾杯の声。
そして、パーティーはいったん休憩になり、この後はケーキカッティング、2次会へ。
隣の部屋へ移動しているときに、目をウルウルさせた新郎の父が「本当にすばらしいパーティーだった、本当にすばらしかった、、。」と何回も言っていた様子が今でも記憶に新しいです。





