紙本屋がどんどん無くなっていく、一方でアナグロなフィルムカメラや装飾品、骨董品の高価買い入れを謳うチラシが割と頻繁に見受けられる。これも高齢化でタンスの中や棚の隅に仕舞われたまま、埃をかぶって使われていないものが多いこともある。主亡き後の存在物であれば世の中に出回ってこそ、ものの再生の意味もあろう。今の若い人は我々の時のように物欲に走ることが無いのかな。最も不景気で物価高で低賃金、非正規雇用と来れば、ひたすら縮こまるだけで、身軽なものしか背負いないよ。
最近、特殊詐欺事件や凶悪犯罪といったニュースが後を絶たないのも気になる。電話による偽勧誘話は、何処かの組織が新参者を養育しているらしく、ある時若い男の電話で「XXXですが、納期の期限が切れています」と言ったので、「そういう事は書類で送ってください」と言ったら、「ハイ!」緊張した雰囲気が伝わってきた。さまざまに、あの手この手の品を変えて、犯罪者と警察側とのイタチごっこが続いている。ついこの間まで「古着や使っていない装飾品はありませんか?」という電話がかかってきていたけれど、こういう連中は家の中に入れたらいけない。隈なく家捜しされることがある。
着流し老境者の独眼的随想集―自己との対話