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歴史は勝者によって記録される。華やかな表舞台で脚光を浴びるのは勝者に他ならない。敗者はいつの世も歴史から振り落とされて、山に入り野に散るのである。
梅雨に入り涼しげな朝夕のひとときが続きそうです。世界は炎熱の泥沼だというのに、気象と世相の近似と差異は如何ともなす術が無い。一介の庶民が偉そうに言葉を紡いでも世界は変わらないと承知していても、やはり大国の傲慢さには呆れるばかりである。他国干渉に手を染めて足掻き続けるリーダーの様相は、この世の衰退を象徴しているかにも見える。米ロ中3大国が似たような横暴と身勝手な主張を繰り返して、世界情勢に混乱と恐怖を導いているさまは、21世紀の暗示的な雲の流れでもある。それとも今の大国が中流国への転落に落ち込んでいく導火線の途中にあるのか、変革期が人為の及ばないところで進行しているのか。人類の知が期待したほど精錬されていないと、もし仮に判定する御方がいるとすれば、どの様な殴打必罰が下されるやら。梅雨が去れば蒸し暑い夏到来である。寝苦しい夜をまた迎えるであろうよ。ちと早い『夏の夜の夢』か。
最近は「生と死について語る」というサークルもあって、以前から有ったのかも知れないけれど、あからさまに取り扱われるところに、現代の世相が映し出されているように思える。
どちらかと言えば忌避されがちなアンチテーゼであっただろうが、今日の世相からは何時何処かで、脈絡も判然としないままに命の危険に曝される、死と隣り合わせの我らの世相なのだから、必然的産物の果物として表われた現象なのかも知れない。日常茶飯事あるいはそれに近い死に関わるニュースは、海の向こうからも国内でも頻発しているのだから、確率的に言うなら「私」という個体も、何%かの割合で俎上に乗ってもおかしくはないはずなのだ。でも、実際『死』を思うことは、何らかの動機があって深刻な問題に向き合う覚悟がないと入っていけないだろう。
宗教的と言うよりは、お釈迦様 が残された弟子達への言行が、今日の仏教と言われる元だそうだが、そのお釈迦様が言うには、人間が生まれ出る確率というのは極極極めったにないことだと、『それだけに大切な命なのだよ』と、2600年前に教えたそうだ。一方で生を語るなら、もう一方で生の終わりの死を語る生死一如が相応しいのだが、残念ながらその経験が無い。当然死線を越えれば、この世とは断絶して交信することは出来ない。出来るのは仮死状態を語るだけなのである。
自分の立ち位置によって世相の見え方もそれぞれと云えなくもないのだけれど、混乱する中東の情勢が、ますます混乱に陥っていきそうな大国の干渉に、恐らく大国が今後の予想にストーリーを描き切れない、出口無き武力介入を準備している悪手が見えてくるのだけれど、そもそも武力介入で国際問題が解決されるのだろうか、ベネズエラがう まくいったとしても反動分子は残る。残った反動分子は地下に潜って再起を願うだろう。パレスチナのハマスも壊滅的な空爆を受けて、パレスチナはイスラエルの植民地化に飲み込まれる寸前だが、それでもパレスチナ国家を熱望する人達は存在するだろうし、シリアやイラク、アフガンに散らばっている武装組織が、イランの革命防衛隊と連携して対抗する構図も垣間見える。一般的な見方であるけど、このような係争地に対する大国とその同盟国による、軍事力の破壊活動が最善の策だとは思えない。後世までくすぶり続けるのは歴史が証明しているから。最近思うのは、大国の指導者の言うことと、やっていることが無規律のようで、批判の対象に曝されている今日、茶の間の炬燵でコーヒーを飲みながら、ニュースにあわせて批評批判をしている我らは、どこまで安全地帯にいられるのか、紛争の可能性はアジアにもある。自分事として目を凝らしたい。
冬季オリンピックの選手達はメダル最多獲得の栄華を携えて帰還した。氷上雪上の華として私たちの目の内に焼きついたマンパワーは、われわれ各人の意識の格上げにさえ感じられもする。選手のパワーが私たちの内部を熱く感動させたからである。
一方、その熱を冷ますような国際情勢のアナログセンスが、超大国のミスリードを頻出させてもいる。「貧すれば鈍す」かつての優れた資本国は、衰退期にあって、夢の再現を願う暴力的威圧的施策を繰り出して、他方の大国の侵略行為を助長させる因ともなっている。何処かにいないかと逆流を止める騎手の登場を期待していたら、「良識の府」は現存していた。米最高裁がトランプ関税をストップさせたのだから。これぞ『腐っても鯛』の真骨頂である。今まで支払っていた関税10%の還付はよいとして、新たな関税の課税を宣告したのは愚策だ。
大国がこぞって近隣の小国を蹂躙して属国化しうる構図が出来上がれば、それは弱肉強食の戦国時代に等しく、ゼレンスキーの言う『第3次世界大戦はもう始まっている』を確かにするものである。これは行き着くところ『核』の使用なのだ。プーチンは物量戦で勝ち残れると見ているから、ウクライナへの殲滅作戦を止めないのだ。ロシア内の民衆蜂起が起きない以上、プーチンの息は止まらない。となると、やはり最後はEUの覚悟が必要だろう。ただ、アジア極東の地経上の脆弱さが、順を追ってターゲットになり得る事だ。既に中国のネットでは『日本は分割されるべき』だと、第二次大戦の秘密協定であるヤルタ協定を云々する輩もいて、単独の島国であるが故に弾も落としやすいのが危惧される。