冬季オリンピックの選手達はメダル最多獲得の栄華を携えて帰還した。氷上雪上の華として私たちの目の内に焼きついたマンパワーは、われわれ各人の意識の格上げにさえ感じられもする。選手のパワーが私たちの内部を熱く感動させたからである。
一方、その熱を冷ますような国際情勢のアナログセンスが、超大国のミスリードを頻出させてもいる。「貧すれば鈍す」かつての優れた資本国は、衰退期にあって、夢の再現を願う暴力的威圧的施策を繰り出して、他方の大国の侵略行為を助長させる因ともなっている。何処かにいないかと逆流を止める騎手の登場を期待していたら、「良識の府」は現存していた。米最高裁がトランプ関税をストップさせたのだから。これぞ『腐っても鯛』の真骨頂である。今まで支払っていた関税10%の還付はよいとして、新たな関税の課税を宣告したのは愚策だ。
大国がこぞって近隣の小国を蹂躙して属国化しうる構図が出来上がれば、それは弱肉強食の戦国時代に等しく、ゼレンスキーの言う『第3次世界大戦はもう始まっている』を確かにするものである。これは行き着くところ『核』の使用なのだ。プーチンは物量戦で勝ち残れると見ているから、ウクライナへの殲滅作戦を止めないのだ。ロシア内の民衆蜂起が起きない以上、プーチンの息は止まらない。となると、やはり最後はEUの覚悟が必要だろう。ただ、アジア極東の地経上の脆弱さが、順を追ってターゲットになり得る事だ。既に中国のネットでは『日本は分割されるべき』だと、第二次大戦の秘密協定であるヤルタ協定を云々する輩もいて、単独の島国であるが故に弾も落としやすいのが危惧される。