人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のことをリーダーと言ってます。

 

 

歴史は教養ですよ〜真顔

 

 

 

で、ただの教養にしないのが「リーダーのための歴史教室」。

 

あなたはリーダーで、あなたが歴史を作る主人公なのです。

 

 

 

<今日のあらすじ>

東南アジアは海上交通の要地として、ヨーロッパ諸国の植民地となりました。今日はインドネシア、フィリピン、ベトナムについて。

 

 

 

 

これまでの復習右差し東南アジアの中世の歴史

 

 

久しぶりの東南アジアです。この地の最大の国であるインドネシアのほとんどの人がイスラム教スンニ派で、この、成長著しいこの地でイスラム教が広まっているということは、これから生まれてくるたくさんの人たちもイスラム教ということになります。

 

ちなみにインドネシアの人口は日本の倍くらいで2億5千万人と言われています。

 

 

 

↑現在の宗教分布

 

 

ということはつまり、これからイスラム教人口は劇的に増加しますので、現在世界二位の宗教が、やがてキリスト教を追い抜いて世界一位となるとわけです。

 

 

 

政治・治世に必要だと思われた"宗教"という枠組みでしたが、実はそこまで大事じゃなかったのかなあ、いや、ある程度必要だったのかもしれないと思うわけですけれども。それよりも、やはり、宗教の結びつき、コミュニティという強いつながりが、キリスト教<イスラム教ということで、ここまで広まるに至ったのではないだろうか、とわたしは思っています。

 

 

 

イスラム教はご存知の通りたくさんの決まりがありますね。そういった決まりをみんなで行なっていくことが、後世に宗教が残っていくために有効だった、ということではないか、ということです。

 

 

 

宗教については、これからも定期的に「パレスチナと宗教のこと」というイベントでお伝えしていきたいことでありますので、年明けにも企画していくつもりです。

 

 

 

↑このイベントで皆さんが手にして帰るのは「パレスチナの知識」でもあり、「宗教の知識」でもあり、そしてまた『世界を見る目』、『世界に対する問い』、『自分に対する問い』のようです。

 

 

*「パレスチナと宗教のこと」イベントご参加者からの推薦文*

 

・短時間で中東、パレスチナ情勢・紛争等の歴史的背景、対立構造の要旨を理解することができる。特に、宗教とともに地理、歴史、語学・文化圏が複雑に絡み合う難しさと悩ましさを体感できる貴重な機会である。

 

・何となく知っていることが常識そうな問題。でも本当のところよくわかっていない、今更聞けない、というモヤモヤを解消できる機会です。複雑な話もわかりやすく説明してもらえるので、概要がすっと入ってくると思います。

 

・歴史を通して視野を広げるというのがまずあるように思います。今回であれば、民族・国籍・宗教の多様性、相入れない価値観、宗教と政治、多神教と一神教のインパクト、などを学んだと思います。世界の中の日本人や自分の在り方について考えるきっかけになりました。

 

 

 

 

 

はい、だいっぶ話が逸れてしまった。が、戻りまして、今日は東南アジアの歴史です。前回(上のリンク)書いたようにこの地では歴史を残す文化がなく、植民地化した国が、その国の目線で書いている記録が残っているのみです。ですから、正直よくわからないことも多いです。今日これから書くところも。

 

 

 

で、前回から月日が経ち、インドが植民地化されたように、

 

 

やがて日本が日露戦争を経て朝鮮を植民地化したように、、、

 

 

 

ここ東南アジアもまた、ヨーロッパの大航海時代の到来に伴って貿易船の拠点となり、そこから、じわりじわりと植民地化が始まりました。インド洋と南シナ海をつなぐ通り道は、海を制する覇者がひしめき合いました。

 

 

 

↑復習ですが、まず、ポルトガルとスペインが大航海時代の幕開けでした。それから次の覇者オランダに取って代わられ、さらにイギリスとフランスが競い合い、そして最後にイギリスが、この資本主義と海の時代を制したのでした。

 

 

 

右矢印インドネシア左矢印

 

世界の覇者イギリスがインドをまるっと植民地化したように、インドネシアはオランダによって植民地化されました。最後まで抵抗を続けたアチェ王国(スマトラ島)もオランダに滅ぼされて、20世紀の初めにはオランダ領東インドに編入されました。

 

 

オランダはその後この地で強制栽培を行い、藍(染料)、コーヒー、サトウキビの栽培を農民に強制して安い値段で買い取り、自分たちは多大な利益を上げました。

 

 

1911年、この地ではサレカット=イスラーム(イスラム同盟)が結成され、最初は自治権を求めて、そして第一次大戦後には、オランダからの独立を求めた民族運動が展開されました。

 

 

↓教科書の写真。オランダの植民地の様子。上の地図の赤線のところ。バタヴィアはオランダ植民地の本拠地だった。

 

 

 

 

 

 

 

最初、この地はイギリスとオランダが植民地化していたのですが、1623年、アンボイナ事件というのが起こって、オランダ東インド会社の人がイギリス人とか日本人を虐殺したんだね。かなりひどい虐殺(ねちっこい)だったのだけど、それがあってイギリスはこの地から撤退したのです。その後ずっと、オランダがインドネシアを抑えていました。

 

ちなみにアンボイナ島は上の地図にもありますので探してみてください。

 

 

右矢印フィリピン左矢印

 

16世紀に入って、スペインに占領されました。その時、住民はカトリックに改宗させられ、今でもカトリック国です。政治に宗教が使われたいい(わるい?)例です。宗教を持ち込めば、どんなに反抗が起きたとしても「神に逆らうのか?」といって、反抗心は骨抜きにできるのです。

 

実はスペイン領の時、独立を主張していた人がいました。ホセ=リサールです。1896年に処刑されました。

 

その後、同じくスペイン領だったキューバを巡ってアメリカとスペインが対立(1898アメリカ=スペイン戦争)、勝利したアメリカがこの地を植民地化しました。このとき、アギナルドを指導者に大きな独立運動が起きていて、この戦争はフィリピンが独立するチャンスだったのですが、結局アメリカに潰されてしまいました。

 

 

今、フィリピンの人々は英語を話しますね。日本語が日本語として長く長く語り継がれているのは奇跡なのですヨ愛してるウインク

 

 

 

右矢印ベトナム左矢印

 

18世紀後半、黎朝(れいちょう)が滅ぼされて西山党(せいざんとう)が西山朝を建国します。が、30年ほどで阮福映(げんふくえい)がそれを倒して阮朝を建国。ベトナムの全土を統一します。

 

しかし、阮朝がキリスト教宣教師を殺害したことを口実に、1858年フランスがベトナムへ出兵し植民地化しました。カンボジア、ラオスも合わせてフランス領インドシナとなりました。

 

20世紀に入ってから、維新会という、独立を目指す団体ができました。また、日本へ留学生を派遣する東遊運動を起こして、フランスからの支配脱却を目指しました。

 

ベトナムは長く、上(北)に広がる歴代王朝(つまり中国)の支配から逃れようと必死で抵抗してきた歴史的背景を持っています。が、フランスという新しい強国からはどうしても逃れられなかったのでした。

 

 

 

続く

 

 

 

ふんわり風船星『リーダーのための歴史教室〜オンライン日本編〜』12月16日(日)9:45〜10:45。

ZOOMオンラインフェス2018に出店します。きてね。

 

右差し詳細・お申込みはこちら

 

 

 

ふんわり風船星海外赴任者向けプログラムを作りました。異文化理解セミナーはよく聞くのですが、自分たちのこと=日本を知るためのプログラムです。もちろん、歴史も取り入れてます。日本人として地球規模で広く観て考えられる赴任者を育てます。周りに合いそうな方がいらっしゃいましたらご紹介くださいm(_ _ )m

 

 

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40代女性、自分史編体験談

きっかけ:ご自身のwebサイト更新のために、プロフィールを見直すため

 

どんな時間だったか:丁寧に人生を紐解く時間。涙涙というよりも、深く地に足のついた振り返りと、未来へのワクワク感に満ち溢れた、意味深いひととき。

 

感想:人生にこんなに宝物が散りばめられていたなんて。人生に対するプレゼントを一つ一つ受け取る体験でした。

 

 

わたしが普段、「歴史を学ぶのではない、歴史から学ぶための歴史教室」と表現しているのは、まさにこの感想に書いている通り。歴史というのは、教科書に書いていることでも、このブログに書いていることでもなく、自分の歴史=人生も、同じなのです。だから、歴史を学ぶということは、自分自身を学ぶということなのです。

 

「人生を紐解いて未来につなげたい人、人生を大事にしたい人」にいいと思うとのこと。ご興味ある方はお問い合わせください。

 

 

 

 

もみじひとみコーチングオフィスの㏋富士山