先週金曜にちょうど「魔女の宅急便」(魔女宅)がやっていたので、出稿された記事です。いろいろな場面のコンテクストが解説されておもしろいです。
私も魔女宅で子供の頃からモヤモヤしていたのが、ニシンのパイを届けた際の孫娘の「あたしこのパイ嫌いなのよね」というシーン。
下記の宮崎駿氏の発言も含め解説されています
「老婦人のパイを届けた時に、女の子から冷たくあしらわれてしまうわけですけど、宅急便の仕事をするというのは、ああいう目にあうことなんですから。特にひどい目にあったわけじゃあなくてね、ああいうことを経験するのが仕事なんです。(中略)僕らだって宅急便のおじさんが来た時に『大変ですねぇ、まあ上がってお茶でもどうぞ』なんて、いちいち言わないじゃないですか(笑)。ハンコをわたして、どうもご苦労さん、それで終わりでしょ」
「僕はあのパーティーの女の子が出てきた時のしゃべり方が気に入ってますけどね。あれは嘘をついていない、正直な言い方ですよ。本当にいやなんですよ、要らないっていうのに、またおばあちゃんが料理を送ってきて、みたいな。ああいうことは世間にはよくあることでしょ。それはあの場合、キキにとってはショッキングで、すごくダメージになることかもしれないけど、そうやって呑み下していかなければいけないことも、この世の中にはいっぱいあるわけですから」
※引用:『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』(文藝春秋/2013年)78〜79ページ
ある種の仕事観、そして現代人には社会で生き抜く術を教えてくれているのだなと。それは、このモヤモヤは誰でも起こるのだが、気にしすぎて仕事を前進させないのか、割り切って仕事を前に進めるのか。仕事では気にしすぎないほうがよいのでしょう。
もう一度、また映画を見たくなりました。