1ヶ月前の記事ですが、IPAが発表した「日本のソフトウェア・スタートアップが成長しない理由」
下記がサマリーとのことです。
●日本企業が急激に変化する競争環境に対応していくには、事業展開のアジリティが求められる。
●そのアジリティを実現するには、「内製や外部委託によるフルスクラッチ開発」(Build)依存のソフトウェア調達から脱却し、「ソフトウェア・プロダクトの導入」(Buy)へと転換を図るべき。
●そのためには、企業ニーズを満たすソフトウェア・プロダクトが市場に存在する必要がある。
●その種のソフトウェア・プロダクトの提供者としては、ソフトウェア・スタートアップが重要な役割を果たす。
●ソフトウェア・スタートアップをできるだけ多く国内で生み育てることができれば、市場における競争が促進され、より優れたソフトウェア・プロダクトが日本市場に供給されるようになる。
ポイントはやはり消費者側のソフトウェアに関するBuyの姿勢だと思います。Fit to Standardも、Fit to Businessもいかにソフトウェアを使い倒す文化と、許容する文化を醸成するかだと思います。
私もソフトウェアを活用するコンサルティングを生業としていますが、日本のお客様のBulidの姿勢はいまだ変わらないと思います。個人的には日本のメンバーシップ型人事に起因していると考えており、自分の仕事の生産性を高めるために、Fit to Businessにソフトウェアをbuildするのはある意味当然のこと。欧米のようにジョブ型であれば、割り切ってFit to Standardでソフトウェアを活用し仕事をするようになるはずです。
もちろんソフトウェアスタートアップを育成する仕組みも必要で、やはりシリコンバレーのような本当のインキュベーター、アクセラレーターの仕組みが日本に根付くとよいなあと思います。大学院時代にスタンフォードやバークレー、シリコンバレーに行って、やはりアメリカには起業教育の仕組みがソフトだけでなく、ハードも整っているのを、とても感動したのを覚えています。
写真はバークレーのskydeckの施設内の写真です。