【読書】東大エグゼクティブ・マネジメント デザインする思考力 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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東大エグゼクティブ・マネジメント デザインする思考力/東京大学出版会
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東京大学 エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)の講師陣と東大EMPをコーディネートする横山氏の対談形式の本です。今回は「デザインする思考力」をテーマに語られています。扱われる分野は多岐にわたり素粒子物理学、情報通信工学、イスラム政治思想など、私が生活の中で触れない学問分野にも少しだけでも触れることができ、ためになりました。

本書ではデザインを、「アナリシス(分析)の対して、インテグレーションの作業です。アナリシスは方法論があるので、かつて私(横山氏)がいた経営コンサルティングでしたら500くらいの手法を覚えて使うようになれば、ひと通りの分析ができるようになります。その意味ではアナリシスは誰でもできるのです。しかし、インテグレーションはそうはいきません。バラバラのものの統合は、こうやればできると教えることもできません。つまりデザインには普通の意味での方法論がないわけです」(P219)と述べています。またどうしても日本人は文理を言うのを区別したがるからなのか、著者は「サイエンスリテラシー」を身に付け、文理融合を薦めるていることが印象的でした。

個人的には植物病理学に関するテーマに興味深く、「稲作も園芸も、(中略)レタスもキャベツも同じ品種のものを何十年にもわたって植え続けているのですから、本来の自然の姿などではありません。これだけの人口を支える農業が生態系に影響を与えないわけがないのです」(P73-74)という文言が非常に心に残りました。私がビジネスをしている上で、生物に与える影響をどこまで考えられているか、他の要素(政治や文化・宗教)を考慮しながら仕事ができているか。もっと大局観で物事を見て、関連性を考えながら活動していくことの大切を学ぶことができました。