【読書】里山資本主義 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る
- 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)/角川書店

- ¥843
- Amazon.co.jp
巷で昨年秋くらいから話題になった書籍です。
先日読んだ資本主義の終焉と歴史の危機の中で批判的に書かれており、興味を持って手に取った本です。著者はデフレの正体を書いた藻谷浩介氏とNHK広島取材班の方々です。
「里山のチカラ」と題して、NHKが作成した関連の情報もこちらのサイトで紹介されています。
率直な感想を述べると取材記と藻谷氏の考察と言う構成で、論理的には実証されたものではないため、コンセプト的な本と言う位置づけで読むといいのだと思います。少し私の雑感も含めて述べさせてください。
里山資本主義とは著書の中で「お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを構築しておこうという考え方」(P.121)と述べられています。グローバルマネー資本主義へのアンチテーゼとして、”ローカル”里山資本主義というサブシステムが、これからの課題先進立国 日本において重要であるという提言です。
著書の中では広島県 床原の事例としての「エコストーブ」、岡山県 真庭の自然エネルギーを生み出す木材の利活用(発電所やペレット)、その類似する海外事例のオーストリアのバイオマス発電について紹介されています。
私も地方出張が多いため、ローカルの経済圏を見る機会が多々あります。もともと東京で育った私としては大きく異なる生活スタイルであることは身に染みて感じており、冨山氏が「なぜローカル経済から日本は甦るのか」で語っている通り、ローカル経済圏の存在を私自身大いに賛同しています。そしてローカル経済圏は、ローカル経済圏なりに「生き抜く」ための施策を講じていかなければならないのだろうと思います。
本書を読んで感じたのは、お金中心の経済から、人を中心とする経済へ移行するにはどうしたらいいのか。温かい経済、心が豊かになる経済にするにはどうしたらいいのか、ということです。
大学時代に模索をしていた人間を中心とする経済のシステムを具体化するにはどうしたらいいのかを思索する良い機会となりました。

