【読書】新しい世界史へ――地球市民のための構想 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書)
新しい世界史へ――地球市民のための構想 (岩波新書) 羽田 正

岩波書店 2011-11-19
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著者は東京大学の副学長であり、「世界史」を専門とする。


グローバル化が進み、ますます一体となりつつある現代世界。従来のヨーロッパを中心とした世界史像は、もはや刷新されるべき時を迎えている。いまこの時代にふさわしい歴史叙述とはいかなるものか。歴史認識のあり方、語り方を問い直し、「世界はひとつ」をメッセージに、地球市民のための世界史を構想する。


国史から見る世界史、ヨーロッパを中心とする世界史を見直し、一地球人として、地球という場の世界史を描くことの重要性を提唱するのが本書である。著者が述べている通り、まだ構想段階において本書を公にしている部分で、具体性に欠ける部分があるが、歴史教育の必要性を十分に理解できる有益な一書である。


また本書は構成がとても素晴らしい。自身のストーリー構築の際にも非常に役に立つ論理構成だった。


序章 歴史の力 (なぜ「新しい世界史」が必要なのか?)

第一章 世界史の歴史をたどる

第二章 いまの世界史のどこが問題か?

第三章 新しい世界史への道

第四章 新しい世界史の構想(あくまで著者個人の草案)

終章 近代知の刷新