人材教育コンサルタントの方のコラムです。大人になればなるほど、「知っているよ、そんなの」という気持ちから人の意見を聞かなくなり、果ては学ばなくなるというのはその通りなのかもしれません。私も仕事柄、「知っている」ことを前提としなければいけないのですが、心の奥底では「無知の知」をいつまでも意識しなければいかないなと思いました。
ぜひ記事を読んでみてください。
(一部抜粋)
「心が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる」(星陵高校野球部・山下智茂監督の指導書き)。あるいは「悲観は感情に属し、楽観は意志に属する」(アラン:仏哲学者)、または「チャンスは心構えをした者に微笑む」。(パスツール:科学者)といったようなものです。
これらわずか1文に表された観念を肚に落としてもらうために、ワークをやり、ゲームをやり、ディスカッションをやり、1日とか2日とかの研修プログラムをこしらえます。
原理原則を含んだ観念というのは、古典的な言い回しです。当然それらは一読して当たり前の内容であり、新規性のある情報や理論は含んでおらず、地味で説教じみたものです。そんなとき、「心が変われば運命が変わる? まぁ、教訓としてはそうだよね」「ああ、その言葉、聞いたことある。知ってる(で、それが何?)」「チャンスは努力しないと来ないってことでしょ。はいはい、分かってます(で、明日から使えそうな具体的ハウツーは何か教えてくれるの?)」……受講者の中で「知識狩り」「ハウツー情報狩り」の人の感想はこうなりがちです。