グローバルリーダーになる為の思考力① ロジカルシンキング
グローバルリーダーになる為の思考力とは、「複眼的考察力」であると私は定義している。その複眼的考察力を身につける為には、様々な『思考(=考え方)』を身につけることが必要条件となる。これから5章にわたって、これからグローバルリーダーになる為の、複眼的考察力を身につける為の代表的な思考方法を紹介していきたい。
これから紹介する思考方法は、どれも読者の皆さんにとっては聞きなじみのあるものばかりである。本Blogでは、その思考方法とは何かを極力簡単に解説し、また習得方法を説明していきたいと思う。また紹介する思考方法はどれも一般化されているもので、良書も多い。よってこれまで私が読んできた思考本を併せて紹介していきたいと思う。
まずはじめに紹介する思考方法は「ロジカルシンキング」である。ロジカルシンキングとは、私のようなコンサルタントにとっても前提条件となるスキルと言われており、コンサルタントになると決まってからはその手の本を沢山読み漁った。またコンサルタントになりたての頃に受けた研修もロジカルシンキングであり、先輩コンサルタントからみっちり鍛えられたことを覚えている。
この章では下記を目的およびゴールとしたい。是非皆さんも意識をしながら読み進めてもらいたい。
【目的】
グローバルリーダーになるための思考方法の一つである「ロジカルシンキング」を身につける第一歩を踏み出す
【ゴール】
1. ロジカルシンキングとは何かを理解する
2. ロジカルシンキングをどのように使えばいいのかわかる
3. ロジカルシンキングのメリット・デメリットを理解する
ロジカルシンキングとは?
本屋に行くと特設コーナーまであるロジカルシンキングという言葉であるが、ロジカルシンキングとはそもそもどのような思考のことを言うのであろうか?結論から述べてしまおう。
ロジカルシンキングとは、「相手がわかりやすい!」と思わせる思考
であると私は考えている。ロジック=論理であるから、物事の筋道が通っている考え方や原因-結果が明確になる思考というのが一般的に言われている定義である。しかし、いくら自分の論理を組み立てたところで、相手に伝わらなければ全く意味がない。相手がわかりやすいということが、少なくとも現実世界で生きる上で重要なのである。なので論理学という学問からすると、私の唱えるロジカルシンキングは甘いと言われるかもしれないが、あくまで実践的に使えるロジカルシンキングを説明していきたいと思う。
仕事においても、コンサルタントして働いて思うのは、相手に理解されてナンボということである。私の同僚でも、自分のロジックを突き詰めて、お客様にプレゼンをすることがあるが、あまり理解されないことがある。じっくり聞いていると確かに話の筋は通っているのでだが、お客様は「?」マークを頭につけながら、同僚の話を聞いてるのが、わかるのである。なぜか?それは「お客様にとって」「相手にとって」という視点が抜けているからである。
例えば、
私は九州が大好きで、細い麺が好きで、かつこってりしたスープと自分で固さや油を調整できるからとんこつラーメンが好きだ!
と言われた時にあなたは「何か、まどろっこしいなあ」と、きっと思うだろう。何故なら最後まで話を聞かないと結論がわからないからだ。
私はとんこつラーメンが好きです。というのも理由は4つあって、私は九州が好きで、かつ細い麺、こってりしたスープそして自分で固さや油を(とんこつラーメンは)調整できるからです。
と言われた方が、あなたの頭の中にスーッと情報が入ってくるのではないだろうか。これは「結論ファースト」と呼ばれる論理構造の原則であるが、「相手にとってわかりやすい」ということを意識すれば、自分の論理から相手に合わせた論理へと転換することができるのである。
次回は、ロジカルシンキングを学ぶことの重要性について説明したい。