加山又造展
昨日、加山又造展を観に行ってきました。
国立新美術館にて、3月2日まで開催中です。
観たいと思っていたところ、ちょうど、友達からお誘いを受けたのです!
一年前にも一緒に、横山大観展を観にいきました。
平日で、雨模様だったせいか、館内は比較的ゆったりと観ることができ、
とても良かったです。
今回の展覧会では、絵画や工芸品など約100点の作品が展示されています。
構成は、
エントランス~東京国立近代美術館に依頼されて8年をかけて完成させた
三部作、「雪」「月」「花」 から始まり、6章からなっています。
第1章 動物たち、あるいは生きる悲しみー様式化の試み
第2章 時間と空間を超えてー無限の宇宙を求めて
第3章 線描の裸婦たちー永遠のエロティシズム
第4章 花鳥画の世界ー「いのち」のかたち
第5章 水墨画ー色彩を超えた「色」
第6章 生活の中に生きる「美」
従来の日本画の持つ美しさはもちろんのこと、常に新しいことに
挑戦し続けた加山又造の世界を観る事ができます。
今回、とても印象的だった事は、かなりの数の屏風が展示されていたこと。
大きさの面から見ても、圧巻でした!
そして、全作品のうち、「個人蔵」の物が相当数あったこと。
普段、美術館では目にする事のできない作品ばかりです。
これらの点においても、観にいって本当によかったと思いました。
購入した図録より、少しばかり。。。
第1章 動物たち、あるいは生きる悲しみー様式化の試み より
「月と縞馬」 1954年(昭和29) 個人蔵
ここでは、ちょっとシュルレアリスムなどの雰囲気が感じられる作品が多く、
動物園のキリンの描き方、角度がとても独特でした。
それぞれの動物の眼差しもどことなく、悲しげで。。。
第4章 花鳥画の世界ー「いのち」のかたち より
「牡丹」 1979年(昭和54)
これは四曲一隻の屏風で、かなりの大きさのものでした。
牡丹の花自体がとても大きかったです。
黒い牡丹は珍しいですよね。
これは、四曲一双の屏風です。
見事なまでの桜の爛漫たる風情。 篝火の幻想的な雰囲気。炎の右側の先は
屏風の一番左側に流れているようで、とても不思議な趣です。
「夜桜」という、同じ題名の作品がもう1つありますが、(こちらは個人蔵)
これは、しだれ桜を描いていて、夜に薄ぼんやりと浮かぶその立ち姿は
心奪われます。
「不二」 1984年(昭和59) 個人蔵
これは、掛軸です。 この柔らかい色合いの富士も素敵ですね。
第5章 水墨画ー色彩を超えた「色」
「風」 1974年(昭和49) 個人蔵
これも、掛軸です。 実物はもっと、羽の白さと美しさ、繊細さが際立っていて、
竹の枝葉の濃淡に、白き鳥が浮かび上がっている様は、本当に美しい・・・
このほかにも、「月光波濤」 は 波のしぶき、力強さと、美しさ。
月に照らされた夜の静けさ。 水墨画でありながら、斬新な雰囲気。
「色彩を超えた色」の対比の見事さ。
見た瞬間、目を奪われます。
画集の表紙になっているのは、
第2章 時間と空間を超えてー無限の宇宙を求めて よりの
「春秋波濤」 1966年(昭和41) です。
この2章は全て屏風で、どれも素晴らしい物ばかり。
波濤の独特な表現は作者の力強さを感じます。
画像に撮ると、ちょうど、真ん中で折れ目が入るので、上手に撮れず。。。
又、第3章の作品は驚きの瞬間。特に、屏風の形態をとっているので。
その繊細な描写は、どのような技法でなされているのかと思いました。
第6章は着物や、装飾品。洋食器や、和の大鉢・・・
祇園祭の山鉾南観音山見送り や 下水引なども展示されていました。
今まで、余り加山又造の作品は観た事がなかったので、
本当に良い機会でした。
この展覧会は、午後6時まで、金曜日は午後8時まで
このあと、高松市美術館で 2009年4月17日(金)-5月31日(日) に
開催されます。
怪我!
我が家にはじめて来た松葉杖
9日の出来事。
9日の月曜日は朝から色々忙しく、午後も父の仕事関係で一緒に出かけ、
帰ってきて、友達にメールを~と思っていたら、突然鳴った電話!
大学のサークルのスキー合宿(実際はスノボー)に行っていた
次男からでした!
「今、病院、怪我した」
「えー!!!どこを!!大丈夫!!」
レントゲンの結果、骨折はしていないとの事で、ほっと一安心でしたが、
ひどく臀部をぶつけたようで、かなりの痛みのようです。
お医者様には、筋肉損傷と言われ、3週間くらいかかるとか。
筋肉損傷!!って、いったいどんな感じなのでしょう。
シップと飲み薬がでたようですが・・・
10日の夕方、渋谷に着くので、迎えに来て・・と言い、
しゃべってても痛いから。。と言って、早々に切ってしまいました。![]()
実際に自分の目で見ていない分、どうなっているのか余計に心配で、
暫く、あ~どうしようっていう感じでした。
慌てて、主人に電話して、一緒に迎えに行ってもらえるかどうか、相談。
私、東京まで高速で行ったことないのです。![]()
スキーは小さい頃や、中学校のスキー講習とかで
かなり滑れるようになっていますし、スノボーも去年始めたとはいえ、
滑る事にはだいぶ慣れているはずなのに。
男の子は怪我の心配がつきものですね。
スキーといえば、長男の方は中学、高校とスキー部で、
しかも、競技スキーだったので、スラロームとか、滑降など、
ヘルメットをかぶって滑るということで、
入ってからそれを知った私は、内心、「スキー部いいじゃない!」 って
勧めたのをちょっぴり後悔。水泳部って言えばよかった~。
どちらかで迷っていたのだから。
でも幸運にも怪我も一度もせず、無事卒業しました。
夜中の12時ごろ、「凄く痛くて眠れないー」と言って、また電話がありました。
サッカーしていて、痛いのには多少慣れているはずなのに、
やはり、よっぽど痛かったのでしょう。
あまり怪我をしたことがない次男ですが、
ふと、小さい時のことを思い出しました。
小学校低学年の頃、探検ごっこかなにかで、石垣のようなところを登っていて、かなりの高さから落ちて、頭を何針か縫う怪我をしたことがありました。
友達に連れられて帰ってきて、家に着いて私が話しかけたとたん、
泣き出してしまいました! 多分我慢していたのでしょう。
外科に連れて行ったら、頭をネット?のようなもので覆われてしまい、
しょんぼりしていたので、
「すご~く可愛い、栗ぼうやみたい!」 と言ったら、ニコっと笑顔に。
それからしばらく家では「栗ぼうや」がとんだり跳ねたりしていました!![]()
お土産のりんごパイ
10日の出来事。
朝、割と早く、又電話。かなり痛みもひいて、歩くのもずっと楽になったから
迎えはいいとのこと。大丈夫なの~
でもやはり、心配なので、渋谷まで迎えに行く事にしました。
夕方、到着場所あたりで降りて探していたら、
向こうからちょっと歩きにくそうでしたが
次男が、松葉杖を引きずって!!やってきました。
松葉杖は買ったけど、結局使わずに済んだそうです。
かくして我が家に、初めての松葉杖が来たのです。
上のお土産は、途中のSAでのもの。行った先は新潟でした。
降りて買える元気があってよかった!
雪の平泉を想う
友写す
この写真は以前、友達が送ってくれたものです。
平泉の、中尊寺 白山神社にある、能楽殿です。
藁葺き屋根の風情がいいですね。
白山神社 能舞台(重文)
境内の北方に位置する、中尊寺の鎮守、白山神社内に建っていて、
嘉永6年(1853年)に伊達藩によって再建されたものだそうです。
近世の能舞台遺構としては東日本唯一のものとされ、
2003年に重要文化財に指定されているそうです。
近くに寄ってみると・・・
悠久の彼方から、
笛や太鼓などのお囃子の音とともに、
「羽衣」を舞う、軌跡が見えるかのよう・・・
美しい衣と音色と。
平泉の名の響きは、なぜか懐かしい思いもこみ上げて。
写す瞬間、友は何を想ったのでしょう・・・
今頃、平泉は雪の佇まいでしょうか
寒餅~あん餅も!
これは、先日、義母から届いた寒餅です。
毎年、この時期に送ってくれます。
我が家では心待ちにしていると言っていいくらいです。
そして、義母の、息子に、そして、皆に食べさせたいという、
温かい思いのこもった何よりのお品です。
特に、あん餅は美味しい餡の甘みと、お餅のほくほく、もちもち感がとても
合っていて、我が家では皆、大好きです。
特に父は、小さい頃自分の田舎で食べた懐かしさもあってか、大喜びです。
皆さんの中でも、好きな方は多いのではないでしょうか。
あっ!ちょっと溢れてる
鍋風?お雑煮?
主人の郷里は遠く、横浜育ちの私も、初めて行った時は、
「まだかな~」なんて思いました!
子供が小さい頃は家族で毎年のように帰省していて、
キャンプ、海水浴、花火やバーベキュー、虫取り、そして史跡めぐりなど、
子供達はいとこ達と遊ぶ事がとても楽しく、長男などは、帰る時、
泣き出してしまったくらいです。
次男は高校1年の夏、一人で行って、義母と一緒にその地の
歴史的な名所を巡り、感激して、心新たにしたこともあったようです。
豊かな自然の中で、とっても落ち着く~とも言っていました。
今は私は行かれないけど、いつかまたきっと・・・
美しい山々と、緑溢れる田園風景と
そして、何より、「お母さん」に会いに・・・
「お母さん」 ありがとう




















