転塾記に続いて受験終了後の現在視点で、
転塾後記として振り返り記事を綴っていきます。
振り返る項目・内容としては、
以下の「結果」と「過程」をまとめていきます。
1.転塾の目的は果たせたのか
【 アサの負担軽減 】はできたのか?
【 志望校の合格率向上 】は実現したのか?
2.転塾後の勉強方法
・未履修範囲などのキャッチアップ
・キャッチアップ後の目標の立て方
・本番に向けた過去問の取り組み方
今回は「転塾後の勉強方法」の前編、
未履修範囲などのキャッチアップについて。
■日能研とSAPIXの一番の違い
日能研とSAPIXのカリキュラム相違から
各教科で履修差異があることは
転塾時点である程度想定していました。
しかしながら、既習単元であっても
学習深度が全く違うことに躓きました。
転塾時、理科と社会に顕著な差があり、
特に理科は全くレベルが異なりました。
6年生秋以降、SAPIXの模試を受けて、
理科や社会の結果が自塾より悪いと感じた
日能研生も多いのではないでしょうか。
転塾直後、
アサは理科の授業で先生が話している
「言葉や内容が分からない」と言ってました。
日能研で既習範囲単元のハズなのにです。
社会については地理も歴史も体系的理解を
大切にする日能研の授業に対して、
SAPIXは体系的理解+暗記の徹底です。
所謂「詰め込み教育」という印象は無く、
体系的な理解の完成度を高めていくために、
暗記を徹底して理解を深めようという印象。
理科と社会は5年生終了時点までに習う、
「基本」や「普通」が全く異なる印象した。
日能研は4年生は5年生の準備期間、
5年生から本格的な1周目となりますが、
SAPIXの理科と社会は4年生から
かなり本格的な1周目を進めています。
5年生終了時点で1周の差があるため、
苦労して当然だったとも言えます。
一方で、算数と国語は理科や社会ほどの
塾間の差が無かったように感じました。
SAPIXは算数が強いイメージがありますが、
6年春のアサには違和感を感じることなく、
自然にオンボーディングできたようでした。
■キャッチアップ勉強法
キャッチアップの対象は理科と社会のみ。
各教科のリカバリー作戦は次のとおりです。
理科は体系的な理解が不足していたため、
単元別の概要理解と暗記を徹底していく。
社会は体系的理解や知識はあったため、
ひたすら細かい部分の暗記を徹底していく。
応用力を補完するような演習学習はせず、
厚みの違う「基本」を補完する作戦でした。
具体的なリカバリー学習法としては、
予習シリーズ5年をベースに実施しました。
理科はGWを利用して一気に実施して、
社会はGW後から土曜午前で実施しました。
その時の詳細は以下のブログに記載してます。
■まとめ
SAPIXの理科と社会の「進度と深度が凄い」
というテーマに終始した回になりましたが、
この点が全受験生にとって良いかと言えば、
必ずしも「YES」とは言えないと思います。
難関校を目指していないのであれば、
SAPIXカリキュラムは「too much」です。
習う事柄や暗記ボリュームが過多傾向です。
SAPIX生であるシマは4年生の今まさに、
理科と社会の重さに毎週苦労しています。
日能研のように4年生で導入があって、
5年生に1周目を進めるカリキュラムは
とても良く考えられていると思います。
もし日能研からSAPIXへ転塾する場合、
どの学年タイミングの転塾であっても
理科と社会でキャッチアップ必須です。
アサはキャッチアップに3ヶ月を要して、
夏期講習前になんとか追いついた感じです。
ここでいう「追いついた感じ」とは、
不自由なく授業を受けられることを指します。
良い成績が取れるレベル感ではありません。
第一志望校群レベルに仕上がったのは、
2学期の中盤くらいだったと思います。
しかしながら、理科だけは・・・
桜蔭の理科の過去問が8割を超えても
クラス内では「中の下」が定位置でした。
サピ生は理科の実力が凄すぎる