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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 週刊文春のCINEMA特集号。年末ということでBEST映画が選出されている。


 これが見事なほど!自分の好みとは違う。


1位 ワン・バトル・アフター・アナザー

これは納得。

2位 罪人たち

3位 サブスタンス

4位 アノーラ

5位 スーパーマン

とアメリカ映画が並ぶ。大ヒット作、アカデミー賞で話題になった作品。それなりに評価された作品だけど、どれも過大評価に感じた。

6位 トワイライト・ウォリヤーズ

7位 国宝

8位 教皇選挙

これはやや納得。

9位 ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

佳作だなとは思ったけど韓国映画。でも、それほど完成度、アート度が高い?

10位 マキシーン

          リアルペイン

10位は同点で2作。リアルはいいけど、マキシーンってケレンだけの映画の印象。


これほどまでに、映画の見方が違うのかと、唖然。



 グータラ女子に恋愛命令がくだるロマコメ「ロマンティック・キラー」。主演は上白石萌歌。



「ロマンティック・キラー」★★☆☆☆


 上白石萌歌主演じゃなかったら観なかっただろう。それでも、それだけじゃつらい。


 シネコンは95%が女子客でおじさんは居場所がない。彼女たちの目的はヒロイン攻略を狙う男子たちなのだろう。


 令和のイケメンなのかもしれないけど、昭和のおじさんには、どこが魅力なのか、理解できない。


 上映時間の1時間45分は長い。90分に収めて、サクサクとリズムが良かったら、もう少し違う印象なのかも。


 どっちにしても、おじさんには無用の映画。そうすると、スクリーンで上白石萌歌ちゃんに会えないし、これはレベルの低い悩み。


 

 紅白歌合戦。子供の時は大晦日には欠かすことのできないテレビ番組だった。60年代末から80年代までは、大晦日はレコード大賞→紅白歌合戦の連携。歌謡曲黄金時代には、まさに「国民的」な番組だった。

 

 しかし、20代になるとだんだん紅白には距離を感じるようになった。たまには見るけど、フルで紅白を見ることがなくなった。80年代後半からは、海外で年末年始を過ごすことが通例になったので、まったく見なくなった。

 

 それでも、紅白はただの歌番組ではなく、ネットの時代になってからも年末年始になると、紅白の話題を目にする。

 

 今年は放送100年ということで、その紅白も随分と力が入っているよう。最近は五月雨式に出演者が発表になる。話題作りということなのかもしれないけど、スッキリはしない。

 

 それでも、そんな形で最終的には、今の日本の音楽シーンを飾る人たちが集まった。さすが「紅白」他の歌番組とは格の違いを見せた。



 朝ドラ特集は良かった。今年は2作の主題歌が歌われた。ドラマがいいので、嬉しい企画。


 矢沢永吉のサプライズのNHKホール登場のように、パフォーマンスのほとんどが会場で行われたのが、一番良かった。


 前半の若い人たちのグループも意外に楽しめた。(韓国語で歌った女子グループ以外)


 全体にライブ感を大事にした番組構成。大晦日に紅白をやる意味がはっきりと見えた。


 

 大トリの後の締めで歌われた松田聖子。大トリの後って、否定的な意見も多かった。昭和を代表する、数少ない現役バリバリのシンガー。5年ぶりということで特別扱い。

 

 新しい年。最近は元旦に休館する映画館も増えた。シネコンは年末年始、基本、お休みなしなので、映画はシネコン映画に。

 

 そんな代表的な作品が福田雄一郎監督の「新解釈・幕末伝」。いかにも、福田流の幕末の志士、坂本龍馬の物語。演じたのはムロツヨシ。



「新解釈・幕末伝」★★☆☆☆

 

 幕末って、今から考えると、どうしてあんなに大胆な変換が起こったのか不思議。

 

 のちの明治政府の是非は別としても、あの歴史的変換がなければ、日本は他のアジアの国のように植民地化されて、国力がつかなかっただろう。

 

 そんなダイナミックな変革を成し遂げた坂本龍馬を主人公にしているのだけど、いつもの福田雄一郎流なので、おふざけが先行。

 

 「三国志」の時はうまく行ったけど、今回はまったく停滞している。喜劇のテンポがないのだ。この監督、喜劇の人と思われているようだけど、喜劇って、演目の中では相当、高等な技術を要するジャンル。

 

 この人はコメディではなく、コミック。特に今回は、それもテンポは緩いので、コミックにすらなっていない。


 それにしても、どうして、こんな豪華な俳優さんたちが、福田監督の元に集まるのだろう。そんなに素は魅力的な人なのだろうか?不思議。

 年末、新宿の紀伊國屋ホールの落語会へ行った。大阪に行くと、天満繁昌亭に行くので、生の落語は数ヶ月前聴いているけど、東京で落語を聞くのは、もう何年かも思い出せないぐらい前のこと。

 

 それに紀伊國屋ホールに行くのも30年ぶりぐらい。最近は演劇からは、やや距離があるので、紀伊國屋に行き機会なんてなかった。

 

 今回、切符を買ったのは、柳家さん喬師匠の落語が目的。いつもテレビの落語会を見ていて、さん喬師匠の芸を堪能している。なともいえない間の落語。優しい語り口。


 ところが、残念。さん喬師匠は体調不良のためにお休み。代役が喬太郎なので、それはそれで申し分はないけど、ちょっとガッカリ。 



  

 後半は正蔵「紋三郎稲荷」。こちらは、昨日はお母さんの香代子さんの訃報が公になったばかり。もしかして、お休み?とも思ったけど、こちらは無事に出演。さすが芸人さん。


 そしてトリは小さんの「寝床」。現在、落語協会の会長を務めるさん喬がランク的にはトリなのだろけど、柳家一門としては6代目をたてた形。



 

 正月の寄席もいいかもしれないけど、笑い納めで晦日の落語会もなかなかに、オツだった。



 ボディビルって、特殊な存在。普通、筋肉増強に励むのは、ある競技のため。野球なら野球、サッカーならサッカー、ラグビーならラグビーの筋肉増強の形がある。


 野球選手がラグビー選手みたいな筋肉を付けても意味はない。


 でも、ボディビルというのは、そういう目的はなく、単に筋肉を見せる競技。ある意味、肉体のありようでは、バレエダンサーのそれに近い。


 長年、スポーツクラブに通っているので、そのタイプの人を見る機会は多い。そんな人を見ると、正直、何のために体を作っているのか、疑問に感じる。


 そこまで、追い込んで肉体を作るのって、ある種のナルシズムを含んだオブセッションだと感じる。


 映画「ボディビルダー」の主人公はまさに、そんな人物。



「ボディビルダー」★★★★☆


 この狂気の男に共感する部分はまったくない。でも映画としては、追い込まれいく男の悲劇を巧みに描いている。そこが上手い。


 主人公の男は、自分の喪失感を肉体改造で埋めようとしている。両親は悲劇的な死で、祖父と二人暮らし。


 その両親のトラウマで精神的に不安定。彼にとって確実を感じられるのは、自分の肉体だけ。


 そんな必死さがドラマの核。そして、主人公が必死になり、のめり込めば、のめり込むほど悲劇になる。


 そんな切なさを映画は、冷静に描く。彼がもがけば、もがくほど、状況は悪くなっていく。まさに負のスパイラル。


 

 アメリカの貧困層のリアル。行く場のない怒り。それが、救いのない、現実の悲劇を産む。

この孤独な男は、その渦中にいる。彼が現実逃避をするのはボディビルの頂点への夢想。その切なさが、切実に描かれている映画。


 主人公にはまったく共感できないのに、この悲劇は「わかる」気になる。誰にでも、落とし穴はある。

 師走の末に久しぶりに歌舞伎座を訪れて(本当は明日の「国宝」の特別上映で25年を締めくくりたかった!抽選は見事に落選)


 幕間時間ロビーを巡り、日本を代表する日本画家の作品を堪能した。


伊藤深水


東山魁夷


奥村土牛


川端龍子

 

 さらに緞帳の見事さ。新しい歌舞伎座になって証明が明るくなったので、緞帳が一層綺麗に見える。昔は1枚数億円と言われていたけど、今ならいくらぐらいするのだろうか?





 歌舞伎座は売店も楽しい。塩瀬、千疋屋、資生堂パーラーなど東京を代表する老舗が「歌舞伎座」仕様にお菓子を販売している。昔の歌舞伎座で好きだった焼き大福は最近、見かけないけど、なくなってしまったのだろうか?




 2016年のクリスマスに亡くなったジョージ・マイケル。生前の軌跡を追ったドキュメンタリー映画「ジョージ・マイケル・栄光の輝きと心の闇」。

 ギリシア系の移民の二世に生まれ、スターに憧れた少年が願いを叶えるサクセス・ストーリー。しかし、成功した後、スターとしてのプレッシャーや、彼自身のセクシャルな問題もあって。


「ジョージ・マイケル栄光の輝きと心の闇」★★★☆☆


 ジョージ・マイケルとは,ほぼ同世代なので、その意味では感慨深い。


 音楽ドキュメンタリーは数人の関係者から話を聴き取り構成するというパターンが多い。この映画もそんなスタイル。


 複数の人から聴いて多角的に人物像を捉えるという意図はわかるけど、直接関係のない人のインタヴューは余計。


 彼の場合、別れたとはいえ、パートナーが生きているので、彼を中心にした構成にした方が、ジョージの深い人間性に迫れるのではないか。(もちろんアンドリューも!)


 もう1点、物足りなく感じたのは、楽曲の尺が少ないこと。インタヴューはそこそこに、曲を、せめてワンコーラス分ぐらいは聴かせて欲しかった。


 だって、ジョージの曲は素晴らしいし、歌手としての表現力も格別だから。


 

 朝ドラ「ばけばけ」が好調のまま、放送の半分を終え年末を迎えた。朝ドラは基本的に好きなので、50年以上、時間のある限り見ている。


 そんな自分の中の「定説」。それは「初回にもたつく」「初週を見終わって。つまらない」と感じる朝ドラは駄作。

 

 この定説の典型は「おむすび」。ファーストシーンで駄作と思い、初回5分で脱落した。関西制作朝ドラにはムラがある。「ばけばけ」も初回は5分で脱落はしなかったけど「駄作」の予感がした。

 

 それは初週の最後でひっくり返った。1週目にヒロインが登場。これが鮮やかだった。高石あかりが登場した途端、ドラマが動いた!それ以来「ばけばけ」はダレることなく、半分を終えた。

 



 113作の朝ドラ史上でも、高石あかりの演技力はトップレベルだと思う。あの大竹しのぶ(「水色の時」)だってヒロインを演じているが、朝ドラでは、映画や演劇の時のようなキラメキはなかった。(この時期に出演した「青春の門」での存在感は格別だった)

 

 高石あかりは、あの若さで見事に座長の役目を果たしている。細かな表情やリアクションの間が完璧。


 この子の演技力、すごいなと感心していたら、ヘブン先生に怪談を聞かせるシーンが始まり、この語りが、また見事。ヘブン先生でなくても「師匠」と呼びたくなる。

 

 このドラマの「予習」で今年の夏、松江に行った。その小泉八雲記念館で「怪談」の朗読が流れるシステムがあった。


 聞いたのは「耳なし芳一」。あの朗読を高石さんのバージョンに変えればいいのに!と思いながら、彼女の怪談話を聞いている。




 どうぞ、後半もこの好調さをキープして、3月を迎えられるように。

 トニー・レオン主演ということしか知らないで観た「フォックス・ハント」。実は香港映画かな?と思っていた。


 映画が始まると中国企業のマークが、ウンザリするほどたくさん出てきた。それを見るだけで、嫌な予感。


 トニーが演じたの不正資金を流用するマネー犯罪者。ファーストシーンで警察の追跡をまんまとかわしてフランスへ逃亡。


 フランスに派遣された中国人警察官の活躍が描かれる。



「フォックス・ハント」☆☆☆☆☆

 

 完全に中国の国策映。捜査には協力的ではないフランスの警官も、最後には共同戦線を組む。


 中国映画ということで、この展開が見え見え。ここまで、厚顔無恥な自己賛美できる国って、怖すぎる。


 それでも演じる俳優が魅力的なら許せるけど、主役は、生瀬勝久をしぼませたような、地味な俳優。あれで中国ではスターなんだろか?(生瀬さんのことは好きです)


 このおっさんが男女の若手ふたりを引き連れてパリに乗り込む。この若手俳優も顔は地味だし、演技も平坦。他の脇役もどれも凡庸。


 哀れなのはトニー・レオン。台湾の俳優には悪役!なんて、国家意識丸出しの役柄。それでも、

お仕事としてこなさないと中華系の俳優には、トニーほどのスターでも仕事はこないだろう。


 自国をここまで絶賛されると、あまりのバカバカしさに笑うしかない。中国共産党大好き!という人にだけ、おすすめ。


 年末にこんな映画を選んでしまうなんて、情けない。