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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 ディスクユニオンでワンコインで買った歴史的名盤。1967年マイク・ニコルズ監督作品の「卒業」のサントラ盤。


 この映画、単に名画として語り継がれるだけでなく、映画の中で音楽が大きな地位を占めた作品として記憶に残る。

 

 その音楽を担当したのはサイモン&ガーファンクル。当時、最高の人気を誇っていたデュオが音楽を担当したと話題になった。

 

 代表曲はヒロイン、キャサリン・ロスのママで、主人公のダスティン・ホフマンを誘惑する「ミセス・ロビンソン」。演じたのはアン・バンクロフト。

 

   その他「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」など。



 

 「卒業」=サイモン&ガーファンクルのイメージがあまりに強かったけど、インストは、ジャズの大御所デイブ・クルーシンが担当。クルーシンは、この作品でグラミー賞を受賞している。(サントラのジャケットのフォントは思い切り小さいけど)

 

 ちなみに、ダスティンが演じたベンジャミン。当初オファーされたのはロバート・レッドフォード。しかし、レッドフォードが「自分が童貞の大学生には到底見えないだろう」と辞退。ダスティンが演じた。今から考えると彼以外のベンジャミンは考えられない。

 

 伝説的なラスト、不器用なベンジャミンだから説得力がある。 歴史的名作の裏にあった、キャステンングの逆転ドラマ。

 NYを舞台にした映画「ディア・ストレンジャー」。主演は西島秀俊。彼が演じたのは真面目な研究者。妻と息子の三人暮らし。ある日息子の行方がわからなくなったことで起こる騒動が描かれる。

 

 監督は「ディストラクション・ベイビーズ」「宮本から君へ」の真利子哲也。過激さとアートを兼ね合わせた作風が評価されてる映像作家。

 

「ディア・ストレンジャー」★★☆☆☆

 

 何故、子供が誘拐されたのか、ネタはすぐにわかる。サスペンス映画であるべき内容なのに、サスペンス的な興奮はない。


 西島秀俊はいつも誠実な俳優なので、彼を観るだけでもいいかなと思ったけど。それだけなら90分に収めて欲しい。2時間20分は長い。


 一番無駄に感じたのは妻の人形劇。作り手側には、こだわりがあったのかもしれないけど、観客に訴えかけるものはない。そこの部分だけ切っても30分は短縮できる。


 画像のガザついた雰囲気は悪くない。でも、それだけで、あとは、西島秀俊だけに背負わせるのはしんどい。

 

 彼にとっては世界進出の1歩なのだろけど、このレベルの映画なら見向きもされないだろう。NYが舞台で英語のセリフ劇だから「国際的」というのは30年古い感覚。横浜に置き換えても面白い物語をNYで展開するぐらいの気持ちが欲しい。

 製作費に25億かかっているといわれている「宝島」。上映時間は3時間11分。製作費も上映時間も「国宝」を上回り、第2の「国宝」になるかと期待されていた。

 

 確かに予告編をみると力作であることはわかる。見事なセットで1950年代、60年代の沖縄、ゴザを再現している。その面では「国宝」級を期待させた。観る前には、来年の日本アカデミー賞では「国宝」のライバルになるのではないかと想像していた。

 

 「国宝」だって、最初から。成功が確約されていたわけでない。関係者の多くは試写で作品のクオリティは確認していただろうから、採算点といわれた30億はクリアするのではないかと、公開前には確信はあったと思う。(製作費は12億)

 

 初日の成績を見て東宝は50億も狙えると即座に上方修正した。それでも、100億を超えるなどとは誰も思っていなかっただろう。 

 

  吉田修一の原作を出版した朝日新聞社も出資していない。配給した東宝だって、製作面では幹事会社になっていない。

  

 誰もが「歌舞伎」という素材で、これほど一般的に客を呼べるなどとは思っていなかった。朝日は吉田修一作品では、同じ座組みで2011年「悪人」で成功しているのに「国宝」にはお金を出さなかった。

 

 さて「宝島」。沖縄の戦後を描いた映画。原作は直木賞受賞作。この映画には原作の版元、講談社も参加している。東映&ソニー&電通&講談社とういう組み合わせ。このポイントは東映だろう。東宝でなく、東映であることで、うがった見方をすれば大ヒットは見込めないと思ってしまう。

 

 映画を観て、やっぱり東宝は「受けない」映画だなと思う。直木賞、NHKのヒットディレクターで映画に進出して「るろうに」を大ヒットさせた監督、妻夫木、広瀬すずらのキャスト。でも何かが足りない。


 多分完成した映画を観て、東宝関係者は「やっぱり」と思ったのではないか?箱は立派なのだけど、何かが足りない仕上がりだった。逆に「国宝」は箱も美しい一流料亭のおせちみたいな出来だった。

 

 「宝島」は製作費も回収できないだろう。妻夫木はいい俳優だし、この映画では実に誠実にプロモートしていたけど、作品の結果ばかりはどうしようもない。


 沖縄ことばがむずかしくて、読了できなかった原作。直木賞作品では初めて。

 伊藤沙莉が主演した「風のマジム」。実話がベースになっている。原作はベストセラー作家の原田マハ。美術小説の大家だけど、その前にはエンタメ小説で売れていた人。映画化作品も初期の「ランウェイビート」から数多い。この原作はエンタメ系。

 

 物語は沖縄が舞台。那覇で契約社員をしている沙莉演じる主人公。会社では正社員とは差別されている。しかし、ある日社内ベンチャー募集企画に応募。大好きなお酒を沖縄で作りたいと提出したところ、その企画が候補になる。

 

 段階が進んでいくたびに壁にぶち当たる。でも、なんとか好きなお酒を沖縄で作りたいとの彼女の強い思いで周囲も巻き込み、コンペは最終段階まで進む。



「風のマジム」★★★★☆

 

 沖縄の話なのだけど、主要な役は本土の俳優が演じ、沖縄陣は脇役で登場。沙莉の沖縄弁は、地元の人にはどう聞こえるのだろうか。


 それでも、この話、彼女にぴったりの役。エリートじゃない女の子が自分の思いを胸に仕事をする。この映画を観て、あたらめて感じたのは沙莉の声の良さ。あのざらっとした声が役にリアリティを与える。

 

 おばあ役の高畑淳子もいつもながらうまい。北海道の団子屋(朝ドラ「なつぞら」)をやれば北海道のおばさんに見えるし、沖縄豆腐の作り手をやれば、うまそうな豆腐を作る頑固なばあさんに見える。

 

 沙莉にラムを紹介するバーの男を染谷将太が気楽に演じているのもいい。シシド・カフカの嫌味な上司ぶりも柄にはまっている。それに朝ドラでは、沙莉の上司だった滝藤賢一の登場が嬉しい。それぞれが適役。

 

 満点にしなかったのは、演出がややテレビ的だったから。呼吸が映画文法ではないのだ。


 ウェルメイドには作っていて嫌味はないけど、スクリーンに映すなら、もう少し演出にタメが欲しい。


 それがモニターで見る映像とスクリーンで観る映画の違い。集中して観れる映画館では、観客はストーリーを追いながらも画像を楽しむ。そのタメがないのだ。それがあれば満点だったのに。 


(映画を観たあとに、有楽町の「わしたショップ」に行った。モデルになったラム酒、映画に合わせて発売しているのではと?期待したけど、なかった!飲んでみたい!)

 先週流されたニュースで衝撃的だったのはワーナー映画が配給業務を東宝系列の「東和ピクチャーズ」への委託を決定したということ。

 

 一般的には?かもしれないけど、多少、映画の世界に関わった人間にとっては、考えられないほど衝撃的。東宝系列の洋画会社としては創設100年になる「東宝東和」がある。

 

 今はユニバーサル映画の日本配給を主たる業務にしている東和。戦前からヨーロッパなどから映画を輸入している老舗。東宝の正式な系列会社になり社名は「東宝東和」に。

 

 その東宝東和がパラマウント映画も担当することになり、それは系列の「東和ピクチャーズ」が担当している。パラマウントとユニバーサル。70年代、80年代からの映画ファンならば、このアメリカのメジャー2社の作品を提供していたのは「CIC」のちに「UIP」だったことを覚えているはず。

 

 洋画全盛期、しかも劇場はブッキング制だった時代。たとえば東宝なら「日比谷映画」系とか「有楽座」系とかあった。ライバルの松竹&東急は(STチェーン)として「ピカデリー」(丸の内&新宿)「セパミ」(銀座セントラル・渋谷パンテオン・新宿ミラノ座)などのチェーン構成で対抗していた。

 

 当時はワーナー映画は東宝では上映機会がなく、逆にFOXはSTチェーンとは縁がなかった。両方を跨いていたのは、2大メジャーを抱えるCIC(UIP)だけ。

 

 今は業界再編が進み、ユナイトは解散して、FOXはディスニーに買収されている。シネコンになり、ワーナーの映画がTOHOシネマズでも観れるようになった。(邦画では松竹も東映も)オールド映画ファンにとっては凄く不思議な光景なのだ。

 

 さらにワーナーも東宝の傘の下へ。これは独占禁止法に引っかからないのだろううか。それほど東宝が独走している。今週の映画ランキングが東宝作品でベスト5独占!




 ワーナーのメガヒット作品は全て丸ピカ系。

 今週の1位!


 妻夫木聡が主演した「宝島」。戦後、アメリカの占領下の沖縄が描かれる。妻夫木は青年の時に基地に侵入して物資を盗む義勇団「戦果アギー」の仲間に入っている。

 

 ある大規模な作戦で失敗。その時に瑛太が演じるリーダー「オンちゃん」が行方不明になる。皆が心を寄せていた絶対的なリーダーの損失は皆の心に穴を空ける。



「宝島」★★★☆☆

 

 上映時間3時間11分。そんなに長くは感じない。でも、傑作だったかといえば微妙。


 ウチナンチューの気持ちはわかるけど、基地=悪と考える人ばかりではないはず。基地があることが良きことではないのは当然だけど、恩恵のある人はある。


 専有率は違うけど、本土にだって米軍基地はあるのだ。日米の地位協定が問題なのも確か。それ以上に沖縄が太平洋戦争で一番の被害を受けたのも事実。


 だけど、その沖縄の置かれた状況の描き方が単眼視点。大人じゃなくて、ガキの視点なのだ。青年義勇団の時から成長していない。


 その団長にこだわって生きているというのが、その象徴。彼の不在がドラマの核になっているけど、それほど、後の実生活に影響があるワケでない。それぞれがそれぞれの生活をしている。


 映画で描かれているように、米軍がいることで、あまたの理不尽はあるだろう。


 ならば、沖縄の基地を全撤去すれば、それでいいのか?今、微妙な国際情勢に置かれている日本。


 日本の隣国は中国、ロシア、北朝鮮。隙を見せれば、躊躇なく攻める国々。


 もちろん軍隊など無い方がいいに決まっている。戦争はしてはいけないというのは、それだけなら100%正しい。しかし、守りができなけば、虎視眈々と狙う輩はいる。


 この映画、力作なのに、思考が単純。

 90年代に彗星のようにスターになったkdラング。彼女が新鮮だったのはレズビアンのダイクな印象をそのまま活かしたキャラクター。

 

 ただ、それがあまりにも鮮明だったために、自分のイメージでは、楽曲よりもイメージ先行の人。正直、kdラングといって、浮かぶ楽曲はなかった。彼女をシンガーとして意識したのは、トニー・ベネットとのデュエットから。

 

 ベネットは彼女とは相性がいいとデュエットのフルアルバムを作るほど。

 

 でもkdラングのオリジナルアルバムを買ったことはなかった。「タイプ」のアーティストでも、不思議に縁のない人っている。彼女はそんな人。

 

 ディスクユニオンの特価コーナーで彼女のアルバム「drag」があったので、フルアルバム初体験。

 

 
 思っていたより数段いい。やっぱり声がいいのだ。ベネットも彼女の声に魅了されたのだと思う。残念なのは、圧倒的な代表作がないこと。シンガーにとっては看板。それがないと、いくら上手くても、多くの人の心に残らない。
 
 80年代のアーティスト(マドンナ、マイケル、ホィットニーなどなど)には、そんな代表作が揃っていた。多分、それは優秀なプロデューサーが揃っていたから。シンガーひとりで表現できるものには限りがある。
 
 本人の魅力を他人目線で引き出してくれるのがディレクター&プロデューサー。そんなことを感じたkdラングのアルバム。

 

 

 

 韓国映画「最後のピクニック」。主人公はソウルに住むおばあさん。ある日、息子がやって来て、事業が失敗したから金を貸してくれと言う。

 

 今までも散々貸しては、踏み倒しのくり返し。もう、貸す金はないと突っぱねる。そんな時に嫁の実母が田舎から上京してくる。実はおばあさん二人は娘時代からの友人。しかし、男の母は、ある事情があって田舎を去ったまま、帰郷していない。このまま、ソウルにいても、息子から借金を催促されるだけ、二人で田舎へ帰る。そこで出会ったのは、かつての学友たちだった。

 

「最後のピクニック」★★★★☆

 

 おばあさん二人が主人公というのがいい。帰った故郷はリゾート開発で揉めている。おばあさんの仲間は皆、反対派。嫁の実母のおばあさんの息子は賛成派。親子で意見が割れている。

 

 この海に面した村の風情がいい。こういう話になると日本と韓国は似ているなと思う。おばあさん達の、かつての友人は養護施設に入っている。その様子も日本でも見るような光景。

 

 片方はパーキンソン病、片方も死期が近い。その二人で「最後」に思い出の場所に出かける。シリアスな話なのだけど、暗くならないのが良い。

 

 

 カーペンターズは初めて武道館のコンサートに行ったアーティスト。1974年、授業をサボって昼に開催された追加コンサートに行った。後からバレて、お仕置きを受けて、教員室の前で1時間正座させられた!

 

 カーペンターズのファンになったのは「シング」を歌っていた頃。父からカレンの発音は美しいから英語の勉強にもなると勧められた。

 

 英語の成績には役立なかったけどカーペンターズの楽曲で英語に親しんだ。(親しむと勉学は別物!)

 

 そのカーペンターズのデビューアルバム「涙の乗車券」をディスクユニオンで購入。カーペンターズのアルバムを初めて買ったのが73年の「NOW&THEN」。(これが初LP)

   

 中学生にはそれ以前のキャリアを追求する余裕はなかった。

 

 だから、このデビューアルバムは手付かずのまま。半世紀以上が過ぎた。シングルカットしたビートルズのコピー「涙の乗車券」は、その後あまた発売されているベストアルバムには収録されている。

 

 アルバムを通して、改めて聴くと、デビューアルバムらしいフレッシュさ満載。カーペンターズの、あのロゴもない、アルバムのアーティスト名は普通のフォント。



 

 

 

  

 原作・東野圭吾、主演・福山雅治のコンビには「ガリレオ」というヒットシリーズがある。福山雅治の演技者としての無機質さが、東野圭吾が創作した湯川という人を喰ったキャラに見事ハマった。

 

 「ブラック・ショーマン」は、このコンビで製作される新作。多分、ヒットするので、今作もシリーズになるのだろう。


 今回、福山が演じた神尾は天才マジシャン。かつては、ラスベガスで大成功を収めていたスター。


 映画のファーストシーンはそのラスベガスのステージから始まる。これはなかなか派手で見せ場のあるシーン。

 

 話は一転して、地方に住む兄(仲村トオル)が殺されてしまう。その兄の娘が有村架純。この姪と二人で、事件を捜査していくという物語。

 

「ブラック・ショーマン」★★★☆☆

 

 娯楽映画として楽しむことに徹すれば、まあ合格。キャストも豪華。福山のお兄さんが仲村トオルというのは絶妙なキャスティング。

 

 仲村は生徒思いの真面目一筋の国語教師。その人が殺されたので、生徒思いが、逆に災いして、怨恨による殺人ではないかと有村の同級生たちに疑惑の目が行くという展開。

 

 成田凌、木村昴、森永悠希、生田絵梨花などが登場する。さて、誰が犯人なのか。季節は秋に設定されて、町中の紅葉が美しい。(ちょっと作りすぎで真っ赤)でも、町はさびれる一方という設定。

 

 お金はそれなりにかかっているのだろうけど、やはり、テレビドラマのスペシャルなノリ。2時間ボーと観るにはいいけど、残るものは何もない。