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con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 映画好きなので、音楽も映画から切り離せない。バーブラやジュディ・ガーランドのような演じる歌手ももちろん好き。


 基本欠かせないのはサントラ盤。最近は、こまめにディスクユニオンでサントラを漁っている。


 最近、買ったのは92年スパイク・リー監督作品「マルコムX」のサントラ。




 映画を観たのは、もう30年前。80年代後半から映画作家としてスパイク・リーのターニングポイントになった超大作。(上映時間はおよそ3時間半)。


 その大作の最後を締めたのはアレサ・フランクリン。彼女の印象が強かったので「マルコムX」の音楽はソウルというイメージだった。


 今回、サントラ盤を買って驚いたのは、ソウル色より、ジャズ色が濃かったこと。


 ライオネル・パンプトン、デューク・エリントン、ジョー・コントレーン、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドなど、ジャズ界の大御所が並んでいる。


 

 長尾謙杜と山田杏奈というフレッシュなキャストが共演した「恋に至る病」。長尾が演じたのは内気な転校生。山田はクラスのリーダー的存在。ふたりの家はお向かい同士。

 

 内気な彼を、彼女は好意を持って引っ張っていく。彼も彼女のことが、だんだん好きになる。しかし、デートしたことが、クラスにバレて、彼は同級生からイジメに合う。

 

「恋に至る病」★★★★☆

 

 いわゆる壁ドン系の青春恋愛映画かと思っていたら、後半、話がどんどん飛躍する。

 

 イジメていた側のリーダーの男の子がビルから転落して死ぬ。一応、自殺ということになるが、何やら事件性がある。長尾の男子は、山田杏奈の女子から「私が殺した」と告白される。秘密を抱えたふたり。さらに学校では死にまつわる事件が続く。

 

 山田演じる女の子にはカリスマ的な人を支配する力がある。彼女もそれを自覚している。そんなパワーが人の心の弱い部分につけこんでいる。そこから生まれる悲劇が描かれる。

 

 22年には6本も監督作が公開された廣木隆一監督。前作は22年末に公開された「月の満ち欠け」。それ以来3年ぶりの監督作。相変わらず主人公たちを走らせる。(今回はランニングではなく自転車だけど)

 

 10代のゆれる気持ちを恋愛ドラマでコーティングした脚本に技あり。ベテランに力量を感じた。脚本を担当したのは「クライマーズ・ハイ」「雪に願うこと」「基盤斬り」などの加藤正人。

 大塚寧々が主演している「ソーゾク」。母の葬儀で映画は始まる。


 タイトル通り、残された家族間で相続問題が起こる話。


 大塚寧々はしっかり者の長女。妹には有森也実。死んだ長男の嫁で、最後まで母と暮らした義姉に中山忍。遺産相続解決人に松本明子など。



「ソーゾク」★★★★☆

 

 低予算の家族劇。しかし、誰もが通過する問題を描いている。


 ネット評を見たら「経験したことないから、わからない」という低評価コメントがあった。映画は経験していないからこそ、学べるフィクションなのに。


 相続を最近、経験した身なので「わかる」。たまたま自分の場合は相続人が限られていたので、遺言はなかったが問題なく片付いた。


 よく相続問題というと、お金持ちの人の問題と決めつけられるが、この映画の松本明子のセリフのように「お金持ちは、相続対策をしている。問題になるのは、それほどでもない、うちは大した相続なんかないから問題ないと思っている家族」というのが現実のよう。


 その意味でも、リアルな問題をコメディで仕上げているけど、丁寧に相続問題を描いている。


 この映画を見て、改めて気付いたのは、全員の総意が必要だということ。兄弟二人だから、四人だからと、単純に割り算をすれば問題解決にはならない。

 

 そうなると問題は複雑化する。その問題をこの映画は実にわかりやすく観客に提示してくれる。

 朝ドラはBSで見ている。7時15分から再放送ドラマ。7時30分からは最新ドラマ。現在、再放送は2007年の「どんど晴れ」。


 ヒロインは比嘉愛未。彼女の役柄は横浜のパティシエ。大杉漣演じる名パティシエの父と共に洋菓子作りに励んでいる。

 

 彼女は内田朝陽演じるホテルマンと婚約中。彼は岩手の名旅館の子息のなのだが、叔母(宮本信子)が女将をつとめているので、自分は旅館に戻るつもりはない。

 

 比嘉愛未演じる「なつみ」と共に横浜で結婚生活を送るつもりだった。しかし、生家の祖母、大女将(草笛光子)と女将が旅館の建て替え問題で対立していることを知る。

 

 大女将を支えるために自分も故郷へ帰ることを決断。婚約者には旅館の仕事はさせられないと婚約破棄を申し出る、という展開。

 

 しかし、ヒロインのなつみは自ら申し出て、盛岡へ行き、仲居となって旅館で修行をする。

 

 物語の展開がうまい。キャラに無駄がない。脚本を書いたのは小松江里子。彼女はこの作品で橋田壽賀子賞を受賞している。


 07年の放映時、リアルタイムで見ていたけど、ここまで質が高いドラマとは思っていなかった。朝ドラとしてはアベレージかな?と。でも考えれば、当時の朝ドラのレベルはそれなりに高かったということか。

 

 現役、朝ドラ「ばけばけ」も好調だし、充実した30分を過ごしている。

 

 

 杉咲花が主演している「ミーツ・ザ・ワールド」。彼女が演じたのは腐女子の銀行員。合コンで来た歌舞伎町で悪酔いしたところを不思議な女の子に介抱され、彼女の家に住み込んでしまう。

 

 この不思議な美少女に魅了され、彼女は新宿・歌舞伎町の摩訶不思議な世界のトリコになる。



「ミーツ・ザ・ワールド」★★★★☆

 

 歌舞伎町版「アリス・イン・ワンダーランド」。真面目な銀行員だった彼女は自分が腐女子であることを隠して生きてきた。それがレイという不思議な女の子に拾われて、歌舞伎町ワンダーランドに入り込む。

 

 そこには優しくて美しいホスト(板垣李光人)や、アンニュイな作家(蒼井優)、オカマチックなバーのマスター(渋川清彦)がいる。

 

 演技巧者に囲まれて杉崎咲は怪演。腐女子的オタク会話になると、会話のスピードが3倍速になる。数々の主演女優賞を獲った「市子」より、はるかに上手い、杉咲花ワールド。

 

 リアルな歌舞伎町は、この映画よりも、もっとおバカさんで汚い世界だと思う。リアリティが薄いといえば渋川さんが演じたオカマチックなマスターもゴールデン街にはいないだろう。(2丁目に行けばいいだけのことだから)

 

 そんな細かな部分は、どうでもいいかなと許せてしまうのは、これがフェアリーテールだから。現実の一歩向こうにあるかもしれない違う世界。その世界に出会う映画。

 朝ドラ「ばけばけ」が好調。このドラマのために、猛暑の最中、松江まで「予習」に行って良かった。ドラマを見て気がついたのは、今、松江駅のある周辺は庶民の街(ちょっと悪くいえば、貧民層)の町だということ。



 大橋の反対側、お城のある側は、武士の町で格式が高い。松江藩は松平家直轄だったの江戸時代は繁栄していた。それゆえに、元松江藩の武士は気ぐらいも高い。その象徴が小日向さん演じる祖父。このドラマを見て、小日向さんの演技質の高さを再認識している。

 

 今回はかなりコメディ寄り。物語はシリアスなのだけど、テンポやリズムがコメディ。これ、少しでも間が外れると、おかしさが出ない。うまい俳優が演じないと空回する。

 

 それにしても、今回は特に主要と思われる俳優が次々と退場する。堤真一、北川景子(もしかして再登場の可能性はある?)寛一郎など。

 

 このドラマ、傑作になるかもと予感させるのはキャスティングの見事さ。大河ドラマのようにお笑いを多用することもない。有名、無名に関わらず、配役に無駄がないのだ。

 

 もちろんヒロイン、高石あかりは文句なく素晴らしい。



小泉八雲邸

 ミッシェル・ルグランの伝記映画を観た後、ディスクユニオンに直行してCDを買った。

 

 

 映画のタイトルは「世界を変えた映画音楽家」だった。何かオーバーな表現。ルグランは「世界を変えよう」なんて思ってはいなかったはず。

 

 もっとピュアに音楽の世界にひたっていたい、そんなパッションの人。「映画音楽」という狭いジャンルにとどまらず、自分の音楽世界を限りなく広げたい、そんな人。

 

 そんなルグランにとって、特別なジャンルなのがジャズだということは、伝記映画から伝わった。

 

 なので、ディスクユニオンのジャズコーナーに行き、ルグランのアルバムを購入した。

 

 「ジャズ・イン・パリ/ミッシェル・ルグラン、パリ・ジャズ・ピアノ」文字通りパリをテーマにした楽曲を集めたもの。

 

 ルグランのピアノは軽やか。パリをテーマにし楽曲は、この秋の夜に聴くには、しっくりと馴染む。

 

 

 82年に「トロン」が公開された時には衝撃的だった。全編CG映画の登場。確実に「未来」を感じさせる映画だった。3作目の最新作が公開。1作目から33年。

 

 CGが当たり前になっている今。「トロン」はどんな世界観を見せてくれるのか?

 

「トロン・アレス」★★★☆☆

 

 このシリーズ1作目が82年。2作目は2010年。そして3作目が2025年。これほどインターバルを取りながら作られているシリーズ映画も珍しい。

 

 しかし、この3作目、2作目(監督は「トップガン・マーヴェリック」「F1」のジョセフ・コシンスキーのデビュー作)ほど話題にはなっていない。

 

 いまさらCGなんて珍しくない。今回はAIがテーマになっているけど、いかにもな展開で、残念ながら新鮮味はない。無理してAIを持って来たように見える。

 

 それに主たる舞台になる「エンコム」社。今回も創業者を演じたジェフ・ブリッジスが登場するけど、会社はまったく別人の韓国系の姉妹が経営している設定。なんで韓国系なのか?最後までしっくりこない。

 

 ディズニーは「スター・ウォーズ」の時には多様性を履き違えて、アジア系の女優をキャステイングして失敗している。今回もその例。物語的に血縁でもあれば別だが、いきなり経営陣が変わり、それが韓国姉妹といっても、イマイチ説得力がない。(これが日本人でも、中国人でも同じ)

 

 キャスト全体が安く感じる。CGが主役の映画なのだから、俳優は二の次なのだろうか。3作連続でジェフ・ブリッジスの登場はファンとしては嬉しいけど、さすがにあの老けようはショック。あの設定で、老人になっている必要あり?ならば、一層、CGジェフで良かったのに。

 

 話の展開は悪くはなかったけど、何となく全体にチグハグな感じ。

 

 

 NHK-BSのプレミアムシアターで見たのは1975年ジョン・ウェイン主演の「オレゴン魂」。ハリウッドの帝王、ウェインが初めてオスカーを得た68年の「勇気ある追跡」の続編。



 

 ウェインとしては最晩年の当たり役、ルースター・コグバーンの再演。そして、この作品が特別なのは、共演がキャサリン・ヘップバーンだということ。

 

 アカデミー主演女優賞3度受賞のハリウッドのレジェンド。アメリカ映画史上最高の女優と称えられえるヘップバーンとハリウッドの帝王の初共演。

 

 映画はロートルのコグバーンが判事から保安官の資格を取り上げられることから始まる。コグバーンがあまりにも犯人を殺し過ぎるという理由。コグバーンは「悪人をさばいているだけなのに」と抗弁するが「時代が変わった」と相手にされない。

 

 しかし、軍が襲われ、兵器が奪われた事件が発生。判事は困ってコグバーンを頼る。


 その悪人たちは先住民の集落を襲う。そこにいたのは先住民にための教会を作った親子。その娘がヘップバーン。荒くれ者に神父の父を殺されてしまう。

 

 そこへやって来たコグバーンに一緒に悪者退治の旅に出ると宣言。コグバーンは女なんてと嫌がるが、彼女は、そんなコグバーンを諭し、悪人退治の旅の友になる。

 

 前作でも父親を殺された娘がコグバーンと一緒に悪人退治の旅に出た。前作はキム・ダービー扮する若い娘だったのが、今回はキャサリン・ヘップバーンの老女。年は違っても口が達者で、コグバーンが口でやり込められるのは同じ。

 

 今回の見どころはオレゴンの風景。オレゴン富士と呼ばれているマウント・フッドなど自然豊かな風景も楽しる。(タイトルロールでは、わざわざオレゴンでロケをしました、と出る)


 そして、やはり当たり役のジョン・ウェイン。70年代だって、すでにロートルの大スターだったけど、その鷹揚さと貫禄が魅力。


 さらに、天性の女優、ヘップバーン。オレゴンの田舎に住んでいても知性が光る女性役。それぞれが、個性を活かした適役。

 活況を呈する日本映画界。その中でも長年、独特の世界観で、自分の世界を築いている豊田利晃監督。最新作でも、彼独特の世界が広がっている。

 

 主演しているのは松田龍平。彼は怪しい新興宗教家(千原ジュニア)の暗殺を企む。しかし、この宗教家のパワーは並外れたものがあった。さて、彼はこの宗教家を駆除することができるのか?


「次元を超えろ」★★★★☆

  

 ネットではさんざんコケにされている。孤高の豊田ワールド。一般に受けようとも思っていないだろうし、そのつもりで彼はどんどん新作を製作している。

 

 今回も男優たちは楽しそうに豊田ワールドに浸っている。松田龍平、窪塚洋介、東出昌大、そして豊田映画のレギュラー俳優、渋川晴彦。

 

 さらに、この作品では千原ジュニア、彼の存在感がすごい。クセのある顔が、強力なパワーを持った邪悪な宗教家の迫力を与えている。

 

 話はリアリティというより、もう何でもありな世界。真面目に映画を見ようと思っている人にはおすすめできない。


 でも、この変な豊田ワールドのパワー、クセになる。その意味では、ジュニアの演じた男は豊田利晃そのものかも。