SUPER EIGHTの安田章大とのんが共演した「平行と垂直」。安田が演じたのは自閉スペクトラム症の男。のんは彼の面倒をずっと見守り続ける妹。
のんに結婚話が出る。なんとか社会生活できている程度の兄を抱えながら、果たして結婚などできるのか。
「平行と垂直」★★★★☆
安田章大が舞台を観て、自ら映画で演じたいと企画したそう。その熱意が反映した熱演。これは主演男優賞レベル。(多くの人が言っているように「レインマン」のダスティン・ホフマンを彷彿させる名演)
完全に主人公になりきっている。特に目線。これがオーバー過ぎず、よくここまで、この病気の人を観察して、表現できたなと敬意すら感じた。(実際に、この病を抱えているご家族なども、この映画の彼の演技を賞賛しているとのこと)
のんが演じる妹も素晴らしい。両親を亡くし、この兄を支えなくてはいけないという義務感。それは時に重くなる、そんな素直な感情を見事に表現している。
舞台が大阪というローカルな雰囲気もいい。大阪人ではないので、詳しくどの辺かはわからないけど(南海沿線の南部だろうとは察することはできたけど)大阪の下町が絵になっている。
主演俳優のパッションが映画に大きく影響しているという点では、本木雅弘が主演した「おくりびと」と同じ。この映画が米アカデミー賞に輝くことはないけど、それほどレベルが高い作品。
