映画時間の合間に立ち寄るディスクユニオン。先日、新宿のベスト盤コーナーで見つけたのはバーブラ・ストライサンドの78年発売のベスト。特価100円で購入。
70年代、バーブラの音楽キャリアは上昇。60年代まではミュージカル出身の歌手という大看板があって、ポップな楽曲を歌うことがなかった。
それが70年代に入り、時代に合わせたポップな楽曲を歌うようになる。この時代からシングル、アルバム共にNo.1ヒットを連発するようになる。
シンボリックなのは「スター誕生(エバーグリーン)」。バーブラ自身で製作した映画は大ヒット。アルバムも売れて、すべからくNo.1ヒットに。
73年の「追憶」以来のファンなので、それ以降のアルバムは持っている。でも、このベストアルバムを買ったのは、オリジナルアルバムには未収録の楽曲があるから。
それは78年フェイ・ダナウェイが主演した「アイズ」の主題歌。出演もしていないバーブラが主題歌を歌ったのには理由がある。
その当時、バーブラの恋人だったジョン・ピーターズがプロデュースした作品だから。バーブラはビバリーヒルズのイケメンで人気美容師ピーターズを恋人にした。「若いツバメ」を囲っているという声に、バーブラは「私が彼をプロデューサーにする」と「スター誕生」を担当させた。
この映画は大ヒットしたけど、世間の評価は、バーブラの助力あっての成功、とピーターズは相変わらずイロモノ扱い。そこで、彼の単独の製作作品をとリリースされたが「アイズ」。
主演はアカデミー賞を獲ったばかりのフェイ・ダナウェイ。監督は「スターウォーズ帝国の逆襲」をヒットさせたアービン・カシュナー。共演はトミー・リー・ジョーンズという強力な布陣。さらにバーブラが主題歌を担当した。
しかし、映画は大コケ。一番傷がついたのはフェイ・ダナウェイ。「ネットワーク」でアカデミー賞に輝くまで「チャイナタウン」「タワーリング・インフェルノ」などヒット作に立て続けに出演してきたのに。この主演作がコケたので、キャリアは急降下。
バーブラもピーターズとは別れた。ゆえにこの時代のベストにしか残らない楽曲になったのだ。ハリウッドの栄枯盛衰。
