NYを舞台にした映画「ドランク・ヌードル」。主人公は美大生。おじさんが不在になる夏休みにブルックリンに滞在しギャラリーでバイト。
予告編では、そのギャラリーに展示されるアート作者と、この美大生の関係の話のような見せ方だった。だから、この(謎の)作家の話なのかと思って観た。
でも映画は、この美大生のセックスアバンチュールみたいな内容だった。
「ドランク・ヌードル」★★★☆☆
監督はアルゼンチン出身の新人。映像はビビットでブルックリンも不思議な魅力。
面白いなと思ったのは、ギャラリーのパーティ・シーン。客がギャラリーの前の道路に出て、アルコール片手に談笑している。その周りを周囲に住んでいる中国系のおばさん達が行き来する。
どうってことない描写なのだけど、このおばさんが街の匂いを画面に伝える。
宅配のお兄さんのエレクトリックな自転車も、画面的に不思議な魅力。あれNYで流行っているのだろうか?東京では見たことない。自転車版デコトラのノリ。
そんな、さりげない日常描写に監督の才能を感じた。
物語をセックスよりアートに寄せた方が、映画的なまとまりがあったのではないか。
彼がゲイで、この作家の関係があったという展開は悪くない。でも、無名で「作品は誰にも見せない、売らない」と言っていた老人。何故、それがブルックリンで展示されているかは、何の説明もない。
美大生が、このギャラリーに紹介して、それで、この展示の間、お手伝いするなら、納得の展開なのに。
全体にセックス優先なのが、ちょっと残念?それにしても、NYのゲイの人って、あんなにカジュアルにセックスしているのだろうか?
80年代エイズが流行った時は、ああいう風にセックスしているから、病気が広まったと批判があった。主人公を含め登場する男たちが大してイケメンじゃないのはリアリティがある。
ちなみにタイトルになったヌードル。タイで二日酔いの翌日に食べる激辛の麺の名前とのこと。あまりに辛くて酔いが覚めるそう。
タイは良く行くけど、そんな名前の麺なんて聞いたことがなかった。まあ、タイなら料理は大抵辛いけど。
