ジョニー・デップが出演しないで、監督だけをした作品「モディリアーニ!」が公開中。もちろん主人公は画家のモディリアーニ。
彼を主人公にした映画にはフランス映画界の華、ジェラール・フィリップが主演した「モンパルナスの灯」(1958年・監督はジャック・ベッケル)という名作がある。
肺結核を患ったモディリアーニが病にもかかわらず、売れない絵を描き続けた悲劇の恋愛映画。
これに対して、デップ版の「モディリアーニ」は元気いっぱい。ベルエッポックのパリを駆け回る色男。
「モディリアーニ!」★★★☆☆
アート好きで、バネッサ・パラディと実質婚をしていた時には、パリ・モンマルトルに住んでいたデップ。
だから、デップらしいアートをテーマにした作品を期待した。この映画、ある意味、デップらしさはあるけど、ジェラール・フィリップの名作には程遠い。
あの映画を意識過ぎなのかもしれない。あの作品は、あくまでも隠な映画だったから、ベルエポックの時代を陽気に描きたいという思い。
それはそれで、いいけど、なんとなくまとまりがない。締まりのない作品になってしまった。意図は良し、結果は今ひとつ。
モディリアーニを演じたイタリア俳優リッツカルド・スカルマルチョは、なかなか魅力的だった。
