2011年に没した昭和、平成の名優、原田芳雄。遺作「大鹿村騒動紀」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。キネ旬賞では主演、助演で5度も受賞、俳優仲間に敬愛された存在だった。その前年に生まれた孫の原田琥之佑が主演したのが「海辺へ行く道」。
瀬戸内海に面した町に住む少年。この町、アーティストたちを招き移住させている。変わった個性の人々に囲まれて、少し戸惑う中学生たちの姿が描かれる。
「海辺へ行く道」★★★★☆
原田琥之佑の魅力に尽きる。変な大人たちに囲まれても冷静に彼らを見て、好奇心や憧れる感情を見事に表現している。主演俳優として実に魅力的。大人の俳優になるのが楽しみ。
監督は横浜聡子。商業映画デビューの「ウルトラミラクルラブストーリー」から俳優の個性を引き出すのがうまい監督。
今回はこの少年、少女たちに高良健吾、剛力彩芽、唐田えりか、麻生久美子、村上淳、坂井真紀などが「へんな大人」として、子どもたちに絡む。
子供だけの話に収めないで、大人の世界を見る子供という視点がいい。それに瀬戸内海の美しい風景。
アートで町おこしは、瀬戸内海あたりでは定番だけど、ちょい、そのうさんくささも皮肉っている。

