フランス映画「ロザリー」の主人公は生まれつき体毛が濃い女性。女性なのにヒゲをそらないといけない。ずっとそのことを隠していたけど、結婚を期にヒゲを生やしたままにする決心をする。そこから生まれる騒動が描かれる。
「ロザリー」★★★☆☆
実話というのに、まずはビックリ。「グレイテスト・ショーマン」の「THIS IS ME」と同じ。この女性も「これが私」と生きる。周囲は最初はおもしろがるけど、そのうち露骨に嫌悪を見せるようになる。その葛藤が描かれる。
ブノワ・マジメル演じる夫は一応の理解は示す。しかし、騒動になると怖気づく。それでもロザリーは自分らしくありたいと願う。
普通と違う人が自分らしく生きるというのは今日的なテーマ。テーマとしては悪くないけど、映画としては、もっさりとしている。
監督がこの主人公に思いを寄せているのはわかるけど、表現として客観的になれていないのではないか。
もちろん作り手が物語の主人公に同化するというのは悪いことではない。でも、こういう特殊なテーマの場合は冷静に描かれる方が観客はその世界に入っていける。
その点「グレイテスト・ショーマン」はミュージカルという様式もあって、逆にリアルに寄せなかった分、説得力があったのだ。
