25年スクリーンで観た映画115「晩餐8時」名匠ジョージ・キューカー33年のオールスター映画 | con-satoのブログ

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 シネマヴェーラで特集上映されているのが「プレ・コード・ハリウッド」というテーマ。プレ・コードとは、ハリウッドが自主規制をしたヘイズコードが敷かれる前の「自由な表現」ができた映画を指している。

 その特集で上映された33年のドラマの名匠ジョージ・キューカーの「晩餐8時」を観た。出演しているのはジョン・バリモア、ライオネル・バリモアのバリモア兄弟。ウォーレス・ビアリー、ジーン・ハーショルトさらにセクシー女優のジーン・ハローなどが出演したオールスター映画。

 お金持ちの造船王がイギリスからゲストを招いて晩餐会を行う。マダムの奥様は大忙し。しかし、その舞台裏では思いがけない出来事が続々と起こって。


「晩餐8時」★★★★☆

 MGMのいわゆるグランドホテル型のオールスター映画。晩餐会が開かれる20時までのドラマが描かれる。これが濃厚。

 奥さんはパーティに夢中だけど、旦那さんは心ここにあらず。なぜなら会社は破産寸前。しかも、友人の大女優は、所有している株を売り捌きたいという。

 婚約が決まっている娘はロートルのスター男優と親に隠れて付き合っている。その男も破産寸前。しかし、金がなくても酒はやめられない。

 それぞれが事情を抱える様子が1日の出来事として描かれる。それを見事にさばくキューカーの演出。

 黄金時代のハリウッドにおいてドラマの帝王と言われた人。脚本はハリウッドで一番高いギャラを取ったといわれたフランシス・マリオンと巨匠ジョセフ・マンキーウィッツの兄ハーマン・マンキーウィッツ。

 30年代のハリウッド映画の充実ぶりが伝わる人間ドラマの秀作。大人の感性を堪能した。今のハリウッドには、まったくない物語性。ハリウッド映画に大人の観客離れた理由が見えた。