25年スクリーンで観た映画104「終わりの鳥」特異な設定で、生死の重さを問う映画 | con-satoのブログ

con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 命が尽きる運命の人の元に出向く「終わりの鳥」。彼がやって来たら死ぬことは逃れられない。ある少女の元へやって来る死の使者。しかし、少女は彼と親しくなる。普通は登場しただけで忌み嫌われる存在なのに、彼女は彼に優しい。それでも彼女を死に至らせることは避けられない。彼女は『少しだけ待って』と「終わりの鳥」に懇願する。

「終わりの鳥」★★★★☆

 死の使者に「ちょっと待って」とお願いするという展開が斬新。その少女、美人ではないけど、賢い女の子というのがいい。

 彼女のお母さんは、なかなかにしたたかで、図々しい女という設定も悪くない。このお母さんのキャラクターのおかげで、涙の悲劇にはならない。死をテーマにしながらも、喜劇的な展開になる。

 もともと、死ぬことをテーマにしているのに、実行するのが鳥だというのが、リアリティからかけ離れている。しかし、それが逆に映画的であったりする。

 アイデアが詰まった映画。死という重い、暗い題材をテーマにしているのに、人間喜劇に仕立てあげている監督の手腕には驚く。

 それに死は怖いものではなく、誰にでも訪れるもの。それを受け入れるには、生きた人の存在を忘れないでいることという論理に共感する。心の中で、思い続けることが大切なのだ。