25年スクリーンで観た映画89「レイブンズ」無頼の写真作家、深瀬昌久を浅野忠信が熱演。 | con-satoのブログ

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 亡くなって10年以上の月日が経って再び評価が高まっている写真家、深瀬昌久。彼が生きた軌跡を描いた「レイブンズ」。レイブンズとは「鴉」の意味。深瀬が写真のモチーフにした鴉。映画では、深瀬が鴉と会話する姿で、彼の心の内が語られる。

「レイブンズ」★★★★☆

 深瀬を演じるのは浅野忠信。自身でも写真などアートな活躍をしている人だけに説得力がある。彼のミューズになった女性を演じるのは瀧内公美。「敵」でも色っぽかったけど、この映画でも色気全開。深瀬になりきったような浅野の熱演に負けない存在感。

 ただし、芸術=お金にはしない、それを美しい美学だとする彼の人間性、無頼さを絶賛しているトーンには少し抵抗感がある。

 あくまでも、深瀬昌久という才能のあった人だからこそ。この定義を勘違いして、自称、写真家、アーティストと語る人たち、新宿あたりでは、いまだに残っている。そういう勘違いを産むだろうな、と思うような作品、深瀬絶賛。

 プロの作家、アーティストというのは基本、それで食べていける人。そうでなければアマチュア。

 監督はイギリス人。ヴェンダース以降、外国人監督が日本を素材に映画を製作している作品が目立つ。そのどれもが、目線は外からなのに、描かれたものはリアル。この映画も70年代の雰囲気を見事に再現している。