エミー賞ノミネート発表!「将軍」最多25。一番嬉しいノミネートは? | con-satoのブログ

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 エミー賞のノミネートが発表になった。日本を舞台にした話題の「将軍」が最多25のノミネート。

 主演男優賞・真田広之、助演男優賞・浅野忠信&平岳大など馴染みの日本人俳優の名前が並んでいる。

 下馬評でも、最多は確実といわれていたので、それ自体には驚きはない。


 今回は特別に嬉しい名前が候補者のリストにあった。キャスティング賞の川村恵さん。

 まさか、こんな日が来るとは思わなかった。彼女と知り合ったのは、いまから25年以上前のこと。

 当時は電通の雑誌にいて、担当をしてくれた。マイナーな媒体でも、積極的に取り組む姿勢は他の人にはない、雑誌への思いが伝わった。

 その当時から人と人を結びつけることが得意で、彼女の紹介で他社の雑誌の編集長と食事会をしたりした。

 そんな個人的なお付き合いまでしていた彼女がキャスティングの仕事に移った。最初は日本映画のキャスティングを主にしていた。

 その仕事に変化があったのはマーチン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス」から。この映画の日本人のキャスティングを担当したのだ。

 遠藤周作の代表作の「沈黙」。ハリウッド資本での映画化は何度も計画されては頓挫した。一時はスピルバーグが!という話が具体化したこともある。

 結局、製作にこぎつけたのはスコセッシ。これも公開までには紆余曲折があった。長崎で撮影の予定がコスト面で台湾へ変わった。

 2016年に公開された「沈黙」はイッセー尾形などの日本人キャストの好演が話題になった。


 この頃に進んでいたのが「将軍」の映像化。つまり川村恵さんの作業は8年前から(もしかしたら、それ以前から)始まっていたのだ。

 途中コロナもあり、やっと一般公開(配信)。長い月日を「将軍」と共に過ごしてのノミネート。

 キャスティングの仕事を始めた時は、さすがに彼女もこんな日が来るとは思っていなかったのではないか。

 でも、何事も計画的に、そして、それを着実に進める彼女だから当然かな?と思っているのだろうか。

 授賞式は9月15日。これだけのキャストが話題になっている作品。彼女の受賞を確信している。