平日の朝7時台から、BSなどで、ドラマを毎日楽しんでいる。
715分からはBS-NHKで「オードリー」。20年前の朝ドラの再放送。スタジオシステム崩壊に直面する京都の映画撮影所が舞台。映画が斜陽になり、テレビへ移行する時代の映画人たちが描かれる。
ヒロインのオードリーは大部屋女優。演じるのは岡本綾。彼女はもう芸能界を引退しているそうだ。朝ドラ女優になったことで、それが逆に重荷になったタイプ。美しくて健気なヒロインを好演しているのに、ちょっと残念。
一昨年放映された「カムカム」の後半・京都編の原点はこの作品。大石静のパンチの効いた作品は、今どきのコンプラを吹き飛ばす迫力。
そして30分からは百恵ちゃんの「赤い」シリーズ。先日まで「疑惑」が放映され、今は「運命」。大ヒットした「赤い疑惑」は百恵のドラマの代表作だろう。しかし、個人的に好きなのは「赤い運命」。伊勢湾台風の混乱で入れ替わった女の子の話。百恵は三國連太郎演じる犯罪者の娘役。この対面シーンは見事。百恵は怪・名優、三國連太郎を前に互角の芝居をする。女優、山口百恵の力量がわかる作品。悲しげな主題歌も美しい。
そして800からは地上波で大ヒットしている朝ドラ「虎に翼」。法曹界を舞台に「差別」について描くドラマ。もう、これは伊藤沙莉の名演に尽きる。よくぞ沙莉をヒロインにした!と思う名作。メッセンジャーの黒田ではないけど、前作が霞んでしまうほど、みんなに愛される朝ドラ。
こうして、朝の1時間。ジムで自転車を漕ぎながら、ドラマざんまい。