映画の基本は90分!これだけの時間があれは、物語を語ることができる。 | con-satoのブログ

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 このところ立て続いて、上映時間が90分以下の映画を観た。フランス映画「美しき仕事」は85分。日本映画「東京ランドマーク」は79分。アメリカ映画「ドライブアウェイ・ドールズ」は85分。まったくジャンルは異なる作品だったけど、みな秀作だった。

 一時、エンタメ映画でも、上映時間が2時間をこえるのが当たり前みたいになった時期があった。尺が短いと、なんとなく手抜きに映るような雰囲気。

 それが、最近は結構90分程度の映画が多くなったような気がしている。先週観た映画、先の3本に加えて、生田斗真主演の「告白」も74分。

 かつて日本映画は東宝、松竹、東映などメジャーが、各社の系列映画館に2本立て興行を中心に映画を供給していた。2本立てなので、基本は90分。メインではない添え物では90分以下が当たり前だった。

(山口百恵の初主演作「伊豆の踊子」は当初、添え物映画として製作されたので、上映時間82分。以降の主演作品、後期以外はほとんどが90分台)

 上映時間が短いから、良いとは思ってはいない。「風と共に去りぬ」222分「サウンド・オブ・ミュージック」174分「ドクトル・ジバコ」194分「アラビアのロレンス」207分「タイタニック」189分。どれも超の付く長編だけど、もちろん、どれも名作。


 つまりは、その物語にふさわしい長さというものがある。無用に長い映画、シーンの連続では退屈なだけ。必要な時間が90分だったり200分なら納得する。それでも映画の基本は90分で語るべきと思っている。