24年映画は映画館で159「ドライブアウェイ・ドールズ」コーエン弟単独初監督、快速! | con-satoのブログ

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 兄弟監督として有名なイーサン兄弟。アカデミー作品賞に輝く「ノー・カントリー」など数ある栄誉を受けている。

 その弟、ジョエルの単独初監督作品「ドライブアウェイ・ドールズ」が公開中。1999年のフィラデルフィアの女の子二人が主人公。レスビアンで友人関係の二人。堅物のマリアンが祖母の住むタラハシーに行くことになる。奔放なジェイミーは恋人との関係が行き詰まりで、フィラデルフィアを逃げ出したい。ということで、この凸凹コンビでタラハシーへ向かう。

 お金を節約するために、車の代行運転を請負い南部へ向うのだが、これがとんでもないワケありの車だった。

「ドライブアウェイ・ドールズ」★★★★☆

 上映時間85分。アカデミー賞監督の「意欲作」とは思えない軽さ。主人公は若いレズビアン。お堅いマリアンの戸惑いをよそに、奔放なジェイミーは道中、女遊びをすることばかり考える。フィラデルフィアからタラハシーまで、隈なくレズビアンバーを探索。

 笑えるのはレズビアンだけの女子サッカーチームとの出会い。乱行シーン、淫靡になりそうなシーンなのに、極端な設定で笑わせてくれる。

 笑わせてくれるといえばゲスト出演的に登場するマット・デイモン。ご立派なイチモツを持つ保守ガチガチの議員役。この彼のイチモツが騒動の発端になるというバカバカしい仕掛け。

 徹底しておバカなお話。時代を20世紀にして、わざとサイケな演出にしているセンスの良さ。久しぶりに会ったアメリカン・コメディらしい作品。コミック映画だけじゃなく、こんな作品も作らないと!アメリカ映画、ダメになっちゃうよ!というような、頭を使った、しかも、おふざけに徹したジョエル・コーエンのメッセージが聞こえてくる。