大好きなロビン・ウィリアムズの「パッチ・アダムス」にプレミアムシアターで再会。 | con-satoのブログ

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 長い映画ファン歴で手放しで大好きといえる俳優はジャック・レモンにロビン・ウィリアムズ。二人に共通するのはコメディもシリアスも同等にこなせる俳優だということ。

 コメディ俳優には、もともと芸人だった人も多い。ジェリー・ルイス(からエディ・マーフィー、アダム・サンドラー)などはコメディ専科。

 しかし、レモンやウィリアムズは、基本はシリアス俳優で、コメディもこなせるというタイプ。その「こなせる」の技量が想像を絶するほど高いのも共通するところ。

 そんな大好きなロビン・ウィリアムズの1998年の主演作「パッチ・アダムズ」をプレミアムシアターで見た。初公開の時に観ただけなので、25年ぶり。



 ロビン・ウィリアムズが演じるのは医学生。彼が病院に入り込み、患者たちを笑わせて治癒力を高めるという話。

 実話を元にしている話。まさにロビンの役どころ。ピエロで笑わせて、ヒューマンな部分で泣かせる。日本では人気の高い作品だったと記憶する。

 個人的には、あまりにロビンがハマりすぎて、立派すぎて、公開時は、ちょっと引いた。この作品を苦手いえば、非人のように思われそうだけど、ちょっとクサイのだ。

 もともと、ロビンってクサいところまでやる(やりすぎる)人なんだけど、それにしても、というのが当時の感想だった。

 改めて見ると、ロビン、少しオーバーアクトだけど適役ではある。ただ、このロビンが精神を患って自死しているとこを思うと辛さが先に立つ。それに、この映画のロビン、すごく体がむくんでいる。もともとずんぐりとした人なんだけど、顔は普通なのに、下半身が特にむくんでいるように見えた。相当体調が悪かったのだろうか。

 この映画では数限りない患者を癒す。それも自分の生活を犠牲にして患者ファーストで生きる。それが、いつでも周囲を笑わせた(そんな必要のない時さえ)ロビンと重なる。自分の命を削っても、、でも、本当は自身を一番大切にして欲しかった。今生きていれば、73歳(63歳没)まだまだ現役だったのに。

 さらにこの映画には嫌味な同室の医学生でフィリップ・シーモア・ホフマンが登場。名優ホフマンもロビンと同年の2014年に43歳の若さで亡くなっている。

 感動の実話なのだけど、俳優のリアルライフで、その後を考えると、ちょっと切なくなる作品。