BSプレミアムシアターで見た1969年ジェームズ・ガーナーの西部劇パロディ | con-satoのブログ

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 ジェームズ・ガーナーとバート・ケネディ監督のコンビ作「夕陽に立つ保安官」。1969年、日本ではお正月映画として公開された西部劇。BSプレミアムシアターで先日放映された「地平線から来た男」の姉妹編。製作順はこちらの方が早いので、この映画が好評だったので姉妹編が作られたということ。その「地平線」はドタバタなだけでイマイチな作品だったけど、こちらはなかなか良く出来ていた。


 ガーナーが演じるのは腕の立つガンマンの流れ者という設定はどちらにも共通。こちらは荒れた町の保安官になる。この点が、映画として1本道筋が通っている。

 姉妹編と同じドタバタなんだけど、パロディとしては、ゲイリー・クーパーが主演した名作「真昼の決闘」が元ネタとしてわかりやすくある。元ネタが誰でもわかりやすい名作なのはパロディとしては強い。

 ガーナーのおとぼけなサポーター役にジャック・イーラム他、ハリー・モーガンなど脇役は「地平線」とほぼ同じ。放映順が逆になったのは、なぜだろう。この映画が先なら少しは「地平線」を楽しめたのに。

 この映画がまとまりがあるのは助演陣にいい俳優を揃えているから。暴れ者の一家に三男を演じるは、若きブルース・ダーン。ダーンの父親にアカデミー助演男優賞3度受賞のウォルター・ブレナン。


 日本のタイトルでは、この姉妹編の関連性がわからないけど英語では。「夕陽」が「SUPPORT  YOUR LOCAL SHERIFF」。「地平線」は「SUPPORT YOUR LOCAL GUNFIGHTER」と同じようなタイトルを使っている。「夕陽に立つ保安官」も「地平線から来た男」もどちらもセンスのないタイトル。日本じゃ当たらないから適当に、というのが透けて見える。でも「夕陽」はなかなか楽しい映画だった。まあB級なんだけど。